2013年12月30日月曜日

2013年に観た映画ベスト10

劇場で観た映画は全部で30作品。今年は結構観たね。以下30作品のリスト。

テッド/LOOPER/ルーパー/東京家族/ムーンライズ・キングダム/ダイ・ハード ラスト・デイ/ゼロ・ダーク・サーティ/ジャンゴ 繋がれざる者/機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode 6 宇宙と地球と/キャビン/クラウド アトラス/風立ちぬ/ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日/アイアンマン3/スター・トレック イントゥ・ダークネス/リンカーン/グランド・マスター/クロユリ団地/キャプテン・フィリップス/ゼロ・グラビティ/地獄でなぜ悪い/ワイルド・スピード EURO MISSION/ホビット/マン・オブ・スティール/オブリビオン/パシフィックリム/永遠の0/クロニクル/人類資金/エリジウム/エイリアン ディレクターズ・カット版/


1位:パシフィックリム
ぶっちぎりのナンバー1。ロボットと怪獣のドつきあいを湯水のように予算を費やしてできた夢のような作品。日本の特撮とはベクトルが異なる尋常ならざる物量。
テンポを上げるために一画面で説明することの情報量を増やしているのだが、それが物量と相乗効果を生んで異常なテンションを生み出している。
カットが自分の気持ちいいテンポよりも気持ち短いのが難だったり、設定がテキトー(原子炉稼働でも電磁パルスにやられます)とか粗はたくさんあるのだが、細かいことを全てナシにしてしまう勢いに圧倒される。
映画史上に残る傑作だと言い切るよオレは。

2位:地獄でなぜ悪い※
長谷川博己が本当に楽しそうに演じていて、観ているこちらもとても楽しい。
映画撮るって最高に楽しいよな!という原体験を改めて感じさせてくる。素晴らしい。
「金のために映画は撮らない」という今の自分の仕事ポリシー(プロフェッショナルとしてお金の取れる仕事をする)と真逆な考え方も潔くて憧れる。
オレも「映画撮って家を建てるようなヤツになりたくない」とか言ってみたい。いろいろと最高!!
ラストに到るまで楽しくて楽しくて堪らない。ラストシーンも印象的で良い。

3位:ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日※
信仰、寓話、伝説、イマジネーションと言葉で語るには難しいテーマに対して見事な切り口で切り込んでくる。

4位:クロニクル
AKIRA実写版と言って良いのではないか。マン・オブ・スティールよりもコッチのバトルシーンのほうが圧倒的に緊張感がある。

5位:ゼロ・グラビティ
無茶苦茶評判良いのだが自分的にイマイチ刺さらず。
単なるパニックモノに終わらせず、二重三重に画に意味を仕込んでくる当たりさすがというべきか。
一瞬これはゼロ年代の「2001年宇宙の旅」になるのか??と思ったけど、それは過大評価しすぎの気もしたのでこの順位。

6位:ゼロ・ダーク・サーティ※   
冷え冷えとした虚無感が後からじわじわとくる。かめばかむほど味わいが増すような。
CIAの地道なリサーチ、無人機による爆撃、殺戮、断りもなく他国を出かけていて人殺ししちゃうとか全体的に実に地味なんだが、その地味さ加減が異常な雰囲気を醸し出していて良い。


7位:風立ちぬ
左翼がつくった零戦映画にしては無駄に左に寄らず、右にも寄らず、絶妙な立ち位置を保った。零戦の暗い歴史(特攻)には一切振れなかったのはむしろお涙頂戴的なヒロイックさを付加せずに中立的でよかったと思う。

8位:テッド※
やっぱ「エイリアン2」って最高だよな!うん。そうそう、という映画。
下ネタと映画マニアネタ(主に80年代)で おちゃらけたクマが出てくるコメディだと思ってきたカップルを全力で置いてけぼりにしていた。ざまあみろ。
ラストのあのネタが最高で大爆笑したんだけど、アレは日本じゃできないよなぁ…。

9位:キャビン
面白いだけど小咄感が大きい。オチがまた×××か!という。

10位: エイリアン ディレクターズ・カット版
2013年の映画なの?と言われると微妙なんだけど、他にコレといった作品がないので。
何度観ても傑作なことこに揺るぎはない。


■総評
2013年はパシフィックリム!!以上、終わり。
※マークのついた映画は万人向けではないので鑑賞する人は注意してね。

2013年6月3日月曜日

オブリビオンとグランドマスターの感想とか



やることが多すぎて途方に暮れる。
若い頃のように睡眠時間削って時間を捻出することはもう無理なので(マジで死ぬし)、可能な範囲でがんばるということで。
まあブログ書く暇があるなら仕様の一つでも書けよ、という話もあるけども…。


ストレスフルなので強烈に物欲が頭をもたげている最中なのだが、そこに思ってもみない臨時収入があったので物欲がバーサーカー状態に。
登山道具でも買おうかな。行けるかどうかわからないけど…。
時計(プロトレック)をリプレースしたいのと、ジェットボイルが買いたい。あとレインウェアも。

忙しくてもランニングは欠かさずに継続中。
何が何でも一週間に一度は走るように。脚力が落ちたら戻すのが大変なので。

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いつものように土曜日の仕事終わりにオールナイトで映画鑑賞。
映画の日なのでハシゴで2本。

で、久々に映画の感想を書こうとKINENOTEにアクセスしたらサーバーエラー…。タイミング悪すぎ。
感想書かないとずっと放置するのでブログに書いておくか…。



以下、全力でネタバレ。

■オブリビオン
悪くない。ビジュアルも綺麗で隙がないし、ストーリーも一捻り効いていて途中までは先が読めずに面白い。
砕けた月が浮かぶ風景もいい感じ。

ただお話の運び方の段取りが悪いので、観客として一撃で謎が氷解するタイミングがなく、モヤモヤとした時間が続く。
あとはプロットに必然性がないなぁ。
主人公とそのパートナーをクローンにして侵略させる根本的な理由がみつからない。
ドローンもいるんだから、ドローンで一挙に攻めればいいし。
まあ大挙して押し寄せるトムクルーズの大群という絵面は見て見たかったがそこは実現されず。
あの爽やかスマイルでトムの大群が攻めてきたらシュールで楽しいのに。

世間では「いろいろな映画の寄せ集め」とか言われているけど、まあいいなじゃないかしら。
コレをみて2001年宇宙の旅とか思い出すのは一部の人だけだろう。
あとはオルガ・キュリレンコがかわいい。

■グランドマスター
イップマンを軸に話が進行するが、イップマンを扱った映画としてはドニー・イェン版「イップマン」が勝る。
クンフー映画ぽくはあるが、クンフー映画ではない。クンフー映画の体をした芸術映画といえばよいのか。
でもストーリーらしいストーリーもない。

クンフー映画なのにアップ多用。
クンフー映画なのにスローモーション多用。
クンフー映画なのにカットを細かく切るから全体の動きが分からず。
そしてアップ、アップ、アップ!!
アップのカットが目茶苦茶多い!!

でも絵は綺麗。構図もバッチリ。
うーーーーーーーーーーーーーーーーん。
ダメじゃないんだけど、なんだろう、このコレジャナイ感。

そしてトニーレオン扮するイップマンの影が薄い。監督のやる気はチャン・ツィイーに全て注がれている。
とにかくチャン・ツィイーのアップが多い。なんかずっとチャン・ツィイーを見ているような錯覚にさえ陥る。
しかも完璧に美しくとる。もう化粧品のCMかってくらいに綺麗にとる。神々しいほどに。

アクションシーンもチャン・ツィイーの駅の決闘シーンが一番よい。
毛皮着て構えるシーンは惚れ惚れするような出来映え。カッコエエ。
女性でこんなに格好良く構え出来る奴がいるだろうか?いやいない。

この駅の決闘シーンだが、マトリックスのエージェントスミスとの地下鉄ホームの決闘を彷彿してしまうのは気のせい?
殺陣がユエン・ウーピンだから?
チャン・ツィイーは結構動けているぽいのでフルショットでちゃんと殺陣を見せて欲しかった。

映画観た後に残るはチャン・ツィイーのアップ!!
もうまぶたの裏に焼き付くレベル。
まあチャン・ツィイーは出演した映画史上的にも一番綺麗だし、チャン・ツィイーの代表作かもしれない。

2013年5月12日日曜日

「永遠の0」を読んだ




「海賊と呼ばれた男」が良かったので同じ百田尚樹の「永遠の0」も読んでみた。

#以下ネタバレがあり。

前から読もうかどうかと迷っていたのだが神風特攻隊の話ので、礼賛型とかお涙頂戴パターンだと嫌だなぁ、と思い敬遠していた。

思想的にはフラットだが、太平洋戦争に関する史実の部分は紋切り型というかステレオタイプな印象。
というかよくよく調べてみると他の文献を引用しているのか。なるほど。Wikipediaにまるっきり同じ内容が書かれているのはご愛嬌?

太平洋戦争に突き進んだのが官僚的な組織のせいだ、とするのは現代では分かり易い切り口であるけども、太平洋戦争に突き進む流れはそんなに簡単な話ではないと思うが。小説だからその辺はすっ飛ばしてもいいけども。

違和感があるのは主人公宮部久蔵に割いているページ数よりも太平洋戦争の戦記に関するページが多いこと。
そしてそのほとんどが割とよく知られている事実であること。※要するに改めてこの小説で知る事実が少ない。
主人公を語るよりも太平洋戦争の主観を述べているのが多いのが気になる。
そういう歴史小説として考えると、太平洋戦争の歴史初心者へ読ませる本としてはいいかもしれない。

あとがきで児玉清が語っているように、泣かせどころはしっかりあり、そこでぐっとくるのは確かなのだが、大きな問題を置き去りにしたままにしているような気がする。

それは主人公宮部久蔵が特攻で死んだ理由が明確にされないこと。
何が何でも生きて帰ることに執着していたはずなのに、命令されたとたんにあっさり特攻してしまうのはおかしい。
非国民や村八分の汚名をそそがれようとも生きる手段はいくらでもあったはず。
しかも、その生きて帰れる可能性を手にしていたはず(機体の不良)なのにそれを別の人間に明け渡してしまうことも謎。
自分がソコがミステリーとしての根幹だと思っていただけに肩すかしをくらった感じ。

一応護衛機として特攻隊や桜花隊を守れなかったことに苦しみを感じている描写があるが、それを理由にしてしまっては「生きて帰る」ことのテーマが揺らいでしまう。

「生きて帰って」しまったら、そもそもお話にならないのだから死んでくれないと困るというのは作り手としては分かるのだが釈然としない。
この問題が自分には致命的で、読後感が悪く、ノレない感じ。

こちら映画化されるそうだが、監督が山崎貴監督だそうで。
インタビューに応じる老人がおもっきり説明セリフで史実を語るのは、心情を全部セリフで説明してしまう親切設計な山崎監督にあっているのかもしれないが…。
でも公開されたら観るだろう。白組が頑張って、零戦の空戦シーンはかっこよく描写されるだろうから。

残雪の尾瀬


連休が明けたら、いつもよりもブーストがかかって忙しく、今週は何をやっていたのか憶えていない。そして疲れた。
忘れないうちに連休にやったことを書こう。

GWに尾瀬とその周辺の燧ヶ岳と至仏山に登山に行ってきた。
4月末に70cmの積雪があったため、雪解けするどころか尾瀬ヶ原は一面の雪原。
これはこれで貴重な風景ではあったが雪が積もっているので登山の難易度は上がった。

■5/3(1日目)
鳩待峠-山ノ鼻-下田代十字路-見晴らしキャンプ場泊

 


鳩待峠から尾瀬ヶ原はほとんど傾斜がないのでアイゼンをつけずに歩く。
4末に積もった雪が腐っていて歩きにくく、さらに踏み抜き(雪の落とし穴みたいなもの)で油断がならない。
一度木道脇に踏み抜きにハマリ、膝を強打。捻挫したかと思うくらい痛かったが歩いてみたら影響がないのでそのまま歩く。
尾瀬ヶ原は一面の雪原。そして天気も晴れ。素晴らしいことこの上ない。
15時にテン場に到着。先客は二張りだけ。一面の雪原でドコに張って良いかわからず。適当に雪を踏み固めてテントを張る。山小屋でビールを買ってつまみを食べながら休憩。夕食を食べようとコンロの準備しようとするも、コンロを忘れたことに気づく。ガーン。寒いのにお湯が沸かせないのはツライ。
仕方ないので檜枝岐小屋で夕食で食べる。

■5/4(2日目)
下田代十字路-燧ヶ岳山頂-下田代十字路-山ノ鼻  


テント内は氷点下3度くらい。当たり前だが寒い。濡れたタオルを干しておいたら凍っていた。
モンベルの#3シュラフで寝るが着込めばギリギリ眠れる。
そういえば雪上テントは初めてだった。
4時に起きて諸々準備をして5時に出発。最初から12本爪アイゼンを装着してスタート。
燧ヶ岳への登山道(見晴新道)は一応トレースはあるものの2〜3人しか歩いてないようで踏み固まってなくて歩きづらい。最初はポールで歩いていたが、急登が始まったところでピッケルに持ち変える。
激しい急登故に途中に嫌になって撤退しようかと思い始めたところで稜線にでる。
稜線に出たあたりでハイドレーションのホースが凍り水が飲めなくなる。
岩場の急登をザクザクのぼって燧ヶ岳山頂に到着。
俎嵓側へ登山道はは雪のナイフリッジになっていて滑落したらアウト(死ぬ)感じだったので断念。
もと来た道を戻り再び下田代十字路に。
5時に出発、8時45分に頂上、11時30分に戻ってくる。ほぼ夏山と同じコースタイムで登って降りてきたが超絶にしんどい。雪道が歩きにくいせいか猛烈に体力を消耗する。
山小屋でラーメンを食べてテントを撤収。山ノ鼻へ移動。
ちんたら尾瀬ヶ原の雪原を2時間ほど歩く。
燧ヶ岳の急登が結構な疲労となって歩みが遅いし、モチベーションもダウン。
明日は温泉に入ってさっさと帰ろうかと思い始める。

■5/5(3日目)
山ノ鼻-至仏山-鳩待峠  



3時に起きる。筋肉痛もないし体調も悪くないので至仏山に登ろうと決め準備開始。
テントを撤収して5時から歩き始める。
山ノ鼻から至仏山への登りは延々と続く急登。汗が滝のように流れるのでハードシェルを脱ぐ。
1時間で森林限界を超える。一面の雪の斜面。
ここからはひたすら雪の斜面を直答していく。ポールで登れなくもないがピッケルのほうが安心。
稜線に出ると風が強く寒さがハンパない。再度ハードシェルを着て目出し帽をかぶる。
8時20分に至仏山山頂に到着。夏道のコースタイムを20分オーバー。
3時間ちょっとで登れたがこれは結構な急登。しかもアイゼン履いてテント装備を背負っているのでさらにハード。
気温は氷点下なのに服は汗でびっしょりという訳分からん状態に。
頂上は風が強く寒いので鳩待峠へ向けて稜線を下山する。
鳩待峠からは多数の登山者やスキー、スノボの人とすれ違う。こっちの登山道のほうが圧倒的に楽ちんだし景色も素晴らしい。至仏山に登るなら鳩待峠から登ったほうがよかったな。※バスの到着時間が遅いので初日に登るのを避けた。

戸倉までバスで移動し尾瀬ぷらり館で温泉に入る。
地方自治体が作った典型的な箱物だけど温泉はちゃんと源泉掛け流し。
施設も綺麗だし、お湯もフレッシュ。お湯は絶妙に硫黄臭くて良い感じ。
この温泉は良かった。これで休憩所があればもっといいのに。

その他気づいたところ。

・尾瀬では自然保護の観点から携帯基地局がない。携帯が通じたのは鳩待峠から至仏山の稜線のみ。遭難した場合の連絡手段とかを考えると通じたほうがいいような気がする。自分的には仕事上の連絡手段がないのは困るなぁと。

・燧ヶ岳を残雪期に見晴新道から登るのはキツイ。頂上まで延々急登が続くところへもってきて雪で足が取られるから体力が猛烈に消耗する。汗が滝のように流れるのに、稜線にでるとその汗が凍るなど、体温調整も面倒くさい。

・燧ヶ岳の柴安嵓の俎嵓側が雪壁となっていて、降りようとした人が俎嵓側の人に大声で制止されていた。

・GWなのに全然人がいない。登山道にも人がいない。歩いていると時として前後に登山者がいない場合もある。GWの喧噪がなく、静かに過ごしたい人にはいいかもしれない。

仕事がグイグイとギリギリな感じで忙しくなっているが、さて次はどこに行こう?
※仕事以外の目標というか、考えることをしてないと精神的な安定が保てないので。

2013年4月29日月曜日

最近読んだ本など


週一でブログを書く、という目標を掲げたが最近は疲れてしまってやる気がさっぱり起きず更新していなかった。少しだけでも何か書き残そう。

■仕事
いろいろあり過ぎて無茶苦茶忙しいが、守秘義務とかあるから何もいえず。
まあ、ここからが正念場であり、ディレクターの腕の見せ所ということか。

■読んだ本①「マネーボール」

映画のほうは既に観ている。映画よりも原作のうほうが圧倒的に面白い。
読み物としてはビジネス書というかマネージメント層に向けたつくりなんだけど、野球の様々な側面を描いているので野球好きの人は読んでみるといいと思う。
野球が単純な身体能力で優劣が決まるスポーツではなく、メンタルや考え方が重要なスポーツであることがよくわかる。
読んでいたらこのロジックを基にして無性に野球ゲームが作りたくなってしまった。
また貧乏球団をあの手この手でなんとかするのが、弱小デベロッパーの自分の会社とかぶってイロイロと感銘を受けた。

印象深いのがこの本の主人公というべき、アスレチックスGMのビリー・ビーン。
彼がレッドソックスのGMに招かれて契約もほぼ決まっていたのにその契約を反故にしてしまうのが物凄く印象に残る。
その理由というのが
「私は金のためだけに決断を下したことが一度だけある。スタンフォード進学をやめてメッツと契約したときだ。そして私は、二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたんだ」
ときた。カッコエエ。
そしてビリー・ビーンは未だにアスレチックスのGMをやっている。

■読んだ本②「海賊と呼ばれた男 上・下」

出光興産の創業者、出光佐三をベースにしたお話。名前は違うが内容はほぼ史実。
キャラクターが脚色されすぎているような気がするが、各所でグッっとくるところ満載。
事実の強さが強烈すぎるので、ディテールの甘さなどを吹き飛ばして感動してしまう。
どこまでが本当なのかわからないのだが、出光佐三の儲けだけに走らず、日本のため、社員のための経営姿勢が本当に素晴らしい。
儲けだけに走るクソIT経営者なんか足元にも及ばないくらいに人間的度量というかポテンシャルが凄く、決定的に何か違う。
石油のためなら戦争やクーデーターを平気でやる、アメリカ、イギリスとセブンシスターズ相手に今の今まで潰されずに会社がしっかり生き残っているのって、ほとんど奇跡に近い。
この本を読むまで出光佐三のことをほとんど知らなかった。日本人として恥ずかしい。

■まとめ
「マネーボール」と「海賊と呼ばれた男」 どちらも近年読んだ本の中でかなり強烈な印象に残った本だ。

ビリー・ビーンも出光佐三も最後の最後のところで「お金ではない何か」を拠り所にしているように思える。
また両者とも困難に立ち向かうことを楽しいと思っているところがある。

自分は彼らに較べたら鼻クソみたいな存在だけど、そういうところは見習っていこうと思う。


2013年3月18日月曜日

体調不良とか



週一でブログ書くことにしていたが体調不良でやる気ナッシング。
体調不良のせいで週末の予定も吹っ飛んだ。仕事も進まないし。
とはいえ先週も書かなかったのでなんか書く。

■体調不良
水曜日に会食でお酒を飲んだあたりから調子が悪くなる。
大して飲んでないのに凄い眠気と倦怠感で気分が悪くなる。
なんとなく違和感を感じでいたのだが、朝起きると首のリンパ腺が痛い。
徹夜などが続いたりして疲労が溜まると、脇の下や股間の付け根のリンパがよく痛くなるのだが、首のリンパが痛くなるのは初めて。
風邪かもしれないのでその夜に病院に行って抗生物質をもらってくる。
薬を飲んでみたが金曜日でも症状が変わらず。
土曜日に別の医者にかかってみたが、「たぶん風邪じゃないですかね。今の抗生物質で様子を見ましょう」ということで様子見。
土日とできるだけ静養に努めてみたが、あんまり症状は変わらず…。
うーん。何がおかしいんだろう?

■アカデミー賞司会のセス・マクファーレン
週刊文春の町山智浩氏の記事にあったセス・マクファーレン(TEDのクマの中の人&監督)のおっぱいの歌が見たくて、NHKのアカデミー賞授賞式のダイジェストをみた。
TEDのエロクマそのままの下品極まる(褒め言葉)歌詞で自分は大変楽しめた。
要するに有名女優がおっぱいを出している映画をひたすら羅列するだけの歌をミュージカル風に歌うということだけなんだけど、「ああ、よく見ているねぇ」と感じで映画好きには面白い。
途中にナオミ・ワッツのしかめた顔がインサートされるタイミングも良い。
そしてサビは予想通りの脱ぎたがり女優ケイト・ウィンスレット!ツボを良く心得ているよなぁ。
んで口直しにその後にちゃんとした歌やダンスを華麗に披露しちゃう芸達者ぶりが凄い。


■ランニングウォッチが欲しい
ラップタイムを正確に計りたいのでランニングウォッチ買おうかなぁと物色し始めるも、数が多すぎてよくわからない。
マスト機能としてはGPSとポーズ機能(止まると計測も一時停止する)だけど、何が良いんだろう?
今の第1候補はエプソンのやつ。

2013年3月4日月曜日

東京マラソン:初めてのフルマラソン


先週の2/24日曜日に東京マラソンに出場した。
走りながら考えたことをつらつらと。


■スタート前
Jブロックからスタート。昔よく打ち合わせで来たゴンゾさんが入居していたビルの前。
8時45分頃から猪瀬知事がなんかしゃべり出したが後方のブロックなので何をしゃべっているかさっぱりわからず。
9時10分スタート。するが後方なので人間はぴくりとも動かず。
徐々に人の波が動き出し、15分ほどでスタート前に移動。
みんなスタートラインを写真に撮っていた。

■スタートから5kmまで(0:28:50)
スタートラインを通過していよいよスタート。ランナーも一斉に走り始める。
スタートするも人が多くて自分のペースではなかなか走れない。ひたすら人をよけながら走る。
いつも走っているコースなので気持ちよく走る。

■10km(0:57:42)
カミさんが日比谷あたりで応援に来ているはずだったが見当たらず…。
相変わらず人が多くて、人をよけながら進む。
ここまでのコースは毎週走っているコースと同じだが、昼間に道の真ん中を走るととても気持ちがよい。
この辺で和服を着たどえらい美人が応援していて、「何者?」と思っていたのだが後でTV見たらスタート地点で猪瀬の後ろに立っていた和服美人だった。

■15km(1:26:17)
ペース変わらず快調。右足の小指に違和感(マメの痛み)があるが走りには影響なし。
この辺で4時間30分のペースメーカーを追い越す。
「このペースでいけば4時間台でイケる?」と思い、マジになって走る。
脱水症状になるのが怖いので給水ポイントでは必ず給水して進む。

■20km(1:57:22)
トイレに行きたくなるがどこも混んでいるので見送る。
また日比谷に戻ってきたので応援のカミさんを探すが見つからず…。
ペースは変わらないが若干足が重くなってきた。※後で見るとここからラップタイムが落ちている。
20kmまでは毎週走っているのでここまでは概ね想定通り。まだまだ4時間台でイケそうなので頑張る。

■25km(2:34:38)
銀座に入ってきたらあたりで急激に足が重くなってきた。
無理をしないように意識的にペースを落とす。
休憩がてらにトイレに入る。なぜか全然人がいなくて全く待たずにすることができた。
この辺りから抜かすよりも抜かれることが多くなる。

■30km(3:16:56)
大腿筋とふくらはぎに違和感が出始める。つる前触れみたいな痙攣が出てくる。
さらに浅草を過ぎたあたりで完全に足がつってしまう。
走れないので沿道でストレッチするが、筋肉が硬直したままなかなか元に戻らない。
無理矢理ストレッチして走り始めるも、すぐにつってしまう症状の繰り返しがここから35kmまで続く。
足がつるのはミネラル不足が原因なので、トマトやバナナなどを給食する。
この時に食べたミニトマトは自分が食べたトマトで最高に美味いトマトだった。何の味付けもしてないのに無茶苦茶美味い。たぶんこれ以上のトマトはこれから先食べられないんじゃないだろうか。
足がつる症状にしばらく苦しんでいたが給食してから15分くらいで概ね症状が改善された。
とはいえ乳酸溜まりまくりの足はガタガタ。あと12kmを残して3時間半程度のタイムなのでここから先を全部歩いても完走できそうなので歩こうかと思い始める。

■35km(4:05:59)
銀座を過ぎたあたりで沿道からカミさんの声。
予想してなかった場所で応援の声があったのでちょっとびっくり。
すっかりやる気を無くしてしたところだったが、カミさんの応援で元気を得て「最後まで走ろうか」とまた気合いを入れて走り始める。
35km地点で4時間ちょいなのでまだ4時間台を狙えるペース。4時間台を狙ってさらに走り始める。
しかし、ここからが強烈に辛い。
これまでの自分の体力的ストレスナンバー1の体験はTVのロケで荷物30kgを背負って山形にある以東岳に6時間かけて登ったのが最高だった。この時は最後の1時間くらいにまともに歩けなくなってしまい、5歩歩くたびに一休み。さらに5歩歩いて一休みという気の遠くなるようなペースになって、これで頂上に着くのだろうか?と思ったくらい辛い体験だったが、35km以降の走りはこれを超えた。
兎にも角にも足が重い。全然思った通りのペースで足が出ない。
1kmの感覚が永遠に感じられるようになってくる。
あまりにキツくて豊洲あたりで「もう二度とマラソンなんかやるか」と思う。

■40km(4:53:08)
豊洲を過ぎてビックサイトが見えてくる。もう絶対に4時間台は無理。
つらさはもう麻痺してしまっているので、後は機械のようにひたすら足を前に出し続ける。

■Finish(5:13:23)
ビックサイトに入ってくると脳内物質が出てきているのかなぜか足がシャカシャカと前に出るようになる。
そしていよいよ最後195mのゲートが!
ここで強烈な感動が押し寄せてくる。
達成感というよりも「生きていてよかった」という生の実感。
一年前に手術したけどちゃんと生きて健康な体でマラソンが出来たという喜び。
これまでの苦労と痛みを全部帳消しにするくらいの感動がわき上がり涙が出そうになった。
そしてfinish!
前には十字架を背負ったキリストがゴールしていたw

記録はこんな感じ。

地点名
Point
スプリット (ネットタイム)
Split (Net Time)
ラップ
Lap
通過時間
Time
5km 00:42:21 (0:28:50) 0:28:50 09:52:21
10km 01:11:13 (0:57:42) 0:28:52 10:21:13
15km 01:39:48 (1:26:17) 0:28:35 10:49:48
20km 02:10:53 (1:57:22) 0:31:05 11:20:53
25km 02:48:09 (2:34:38) 0:37:16 11:58:09
30km 03:30:27 (3:16:56) 0:42:18 12:40:27
35km 04:19:30 (4:05:59) 0:49:03 13:29:30
40km 05:06:39 (4:53:08) 0:47:09 14:16:39
Finish 05:26:54 (5:13:23) 0:20:15 14:36:54


■ゴール後
ゴールすると、完走メダル、タオル、アミノバリュー、ソイジョイ、バナナ、みかん、などが貰える。
スタッフが手渡すときに「お疲れ様でした。完走おめでとうございます」って言ってくれる。これが一人残らず全員きっちり言ってくれる。素晴らしい。オペレーション凄いよ。
これにはとても感心したので「ありがとうございます」と全てに応えた。
ゴール直前は感動したけど、ゴールしてみると素に戻ってしまい「感動したけど、やっぱり辛いわぁ。もう一回やるかというと微妙」と思っていた。


■帰り
着替えてカミさんとお義母さん、妹さんと合流。
普段全く自分のことを褒めないカミさんが「凄い」「エライ」を連発して褒めてくれる。
なんかとても喜んでいるし楽しんでいる模様。
実家の家族からも完走のお祝いメールが来ていてた。一日中TVを見ていたそうな。
強烈に腹が減ったのでタクシーで秋葉原に移動し、万世でジャンボハンバーグを食べる。


■来年も走る?
走っている途中では「激マゾ過ぎる。二度とやるか!」と思ったが、カミさんや家族が喜んだり楽しんだりしているのを見ていたら「また走ってもいいな」と思い直した。
ただ普通のマラソン大会だと面白味がないから、出るならば東京マラソンがいい。
東京の名所の中を走れるし、オペレーションがしっかりしているし、沿道の人は応援してくれるし、楽しみながら走れるのは東京マラソンだろう。
問題は抽選に当たるかどうかだが、10万円払うチャリティ枠なら確実に出ることも可能なので8月の懐具合とモチベーションを鑑みて検討しよう。

2013年2月18日月曜日

登山を始めたきっかけと大仁田厚氏


今朝「笑っていいとも」をなにげに見ていたらタカアンドトシが大仁田厚氏がFMWを立ち上げた時の話をしていた。

「たった5万円でプロレス団体を立ち上げた」という例の話なのだが、自分はこの話を大仁田厚氏本人から聞いたことがある。

今はゲーム開発を生業としているが、大学卒業して最初にした仕事はTV番組制作会社でのADからだった。大仁田厚氏とは「どうぶつ奇想天外」という番組の「幻の巨大魚タキタローを追え」という番組で仕事をご一緒させて頂いた。

タキタローというのは、山形県朝日村にある大鳥池にいるとされる伝説の巨大魚。
「釣りキチ三平」にも出てくるという、一部の人には有名な魚。
これを捕まえるために地元の釣り師や渓流釣りに強いプロと大仁田氏で大鳥池にロケに行ったのだ。

件の話はこのロケに入る前日の食事(というか宴会)の席で聞いた。すすきので高級ソープをおごってもらったという話と一緒に。
FMW立ち上げ前の話として、飲み屋やキャバレーなどを大々的に経営していて物凄く儲かっていた時期があって~というくだりがあるのだがひとまず割愛。

5万円というのは電話加入権代というのは有名な話。これで団体を設立したと。
当時の電話加入権は7万円なんだけど、これは加入権を安く売る業者から買ったそうだ。
リング代は知り合いの工場のおっちゃんに後払いで作ってもらったそうだ。自分の記憶が確かなら15万円。
で、この話には後があって、

「5万円で電話引いたんだけどさ、その電話番号の下3桁が777だったよね。俺さ、コレでイケルって思ったんだよ」
※下3桁だったかどうかは記憶が曖昧。777が番号には含まれていたことは確か。

確かにその当時のFMWの電話番号はその通り。
これには「へー」と素直に感嘆の声を漏らしてしまった。
自分はあまり験を担がない人(というか占いとか、神頼みとか全然しない)なのだが、これはこれで何か納得させる力があった。

FMWとはその後招待されて電流爆破デスマッチを観たり、千本針達成パーティーなどに招待されたりしていたが、自分が会社の辞めてしまったのでその後の付き合いはない。

で、なんでこれが登山のきっかけになったかって?

タキタローが棲むと言われている大鳥池。歩いて3時間かかる山上の湖なのだ。
このロケのために都合3回、大鳥池とその周辺の山に登っただが、この時に登った東北の山と自然が本当に素晴らしく、会社を辞めた後も1人で登るようになったのだ。
登山の基本的な技術は一緒に仕事をしていた元登山部の先輩から教えてもらった。

このロケではヘリを飛ばすスケジュールを間違えて大変なことになったり、30kgの荷物を担いで6時間歩いて物凄い辛い目にあったりと、思い出深い。

いつか時間ができたら再度大鳥池に行ってみたい。
東北の山は静かで穏やかでそして自然が濃い。本当に素晴らしい場所だ。
そもそも麓に移動するまでに1日必要だし、移動にかかるコストもバカにならないので、なかなか行くのが難しそうではあるが。

2013年2月10日日曜日

登山靴と12本爪アイゼンを購入

先週は仕事のほうが大変ストレスフルでイライラしっぱなし。
しかし、それなりの成果が出てきたので、少しだけほっとしているところ。
でもこれからが本当の勝負どころではあるが。

せっかくの連休(でも土曜日は仕事した)なので山にでも登りに行こうかと思う。
今の登山靴がヘタってきているので、この機会に新調しようかと思い、いざ神田へ。
※神田はアウトドアショップのメッカ。

■目的
今の登山靴はアイゼンはつけられるが、保温材が入っていないのでな雪山は無理。
雪山にも使えて、ワンタッチアイゼンがつけられる4シーズン用の登山靴を買おうかと。
ただし厳冬期の北アルプスなどはやらない(マジで死ぬので)。冬の低山や春の残雪期に登るのに使うつもり。候補はザ・ノース・フェイスの「ヴェルト S6K クレイシア GTX」かスカルバの「トリオレGTX」のどちらか。

■さかいやスポーツシューズ館
「ヴェルト S6K クレイシア GTX」「トリオレGTX」どちらも展示はあるが、ヴェルトはサイズがないとのこと。もうシーズン後期なのでどのモデルも在庫がなくなっているそうな。
試しにトリオレを履いてみる。とても履きやすい。
店員さんに「トリオレで冬の雲取山は登れるか?」と聞いてみる。「大丈夫ですよ」とのこと。
「赤岳はどうですか?」と聞いてみたら「天気がよければ問題ないと思いますが、お店としてはオススメしないですねぇ」と。そりゃそうだろうなぁ。保温材入ってないし。
「ヴェルトは4シーズンモデルだけど、夏山に履いていけます?やはり暑いですか」と聞いてみると「暑いでしょうね。それに冬靴を夏に履くと踵のソールが減ってアイゼンががたつき易くなるからお勧めしないですねぇ。冬と夏は使い分けたほうがよいですよ」と。
ふーん。
店員さんに今履いている靴を見せたところ「この靴があるなら、トリオレは同じような靴だから新しく買うのはもったいないですよ。ソールも張り替えられるんじゃないですかね」と。
さかいやの店員さんとても丁寧にアドバイスしてくれたが、ヴェルトの在庫もないし、トリオレはもったいないしでお礼を言って買うのやめる。

■石井スポーツ
すぐ近くにある石井スポーツへ移動。
最初に今はいている靴がソール張り替え可能かどうかを聞いてみる。
古い型ではあるが、今も同じソールがあるから張り替え可能とのこと。
さらに「今はいている靴にはアイゼンのコバがあるが、12本爪アイゼンはつけられるか?」と聞いてみたところ「この靴が発売されていた頃と今ではアイゼンの構造が違う。つけられないことはないが、靴自体が柔らかいので2~3時間使う程度なら問題ないが、本格的に使うならば勧めない」だそうだ。
つまり12本爪アイゼンをつけるならばちゃんとした冬靴を買った方が良いということ。

今の靴はソールを張り替えればさらに使い続けられそうなので、12本爪アイゼンをしっかり装着できる靴として冬靴を別に買ってもいいのか?と考え直す。

で「ヴェルト S6K クレイシア GTX」の展示があるので自分のサイズがあるか聞いたところ、ここには在庫有り。展示品だったけど。
んで履いてみる。ピッタリ。当たるところもなくてジャストフィット。
今まで履いていた夏靴と違うのは靴底が固い。アッパーも固い。でも履き心地は良い。
いいじゃないか!

と思ったが念のため別のモデルも履いてみる。
スカルバのモンブランGTX。定番の冬靴。
履いてみる。固てぇぇぇえ。革靴だけど履いている感じはスキーブーツに近い。
そしてべらぼうに重い。

店員さんに何が違うかを聞いてみたら「ヴェルトはテクニカル用。ケプラー素材を使っているので軽いけど耐久性には不安あり。モンブランは重いけど革なのでしっかりしているし暖かい」だそうだ。
厳冬期の北アルプスとかは目先やるつもりはないのでヴェルトで全然良いのではないかと。
ザ・ノース・フェイスの「ヴェルト S6K クレイシア GTX」 とグリベルG12オーマチック

ということで「ヴェルト S6K クレイシア GTX」を購入。
デザインもカッコええしね。これを見たカミさんが「アイアンマンみたい」と言っていた。

調整するのが面倒くさいのでついでに12本爪アイゼンも購入。グリベルのG12オーマチック。

当初は筑波山あたりでちんたら登山をするつもりだったのだが、12本爪アイゼンを買ってしまったので何でもいいから雪山を歩きたくなってきてしまった。
結局、関東近郊でアクセスが良く易しめの雪山を登れる、丹沢の塔ノ岳に登ることにした。

今使っている夏靴。AKUの大昔のモデル。

2013年2月4日月曜日

エリア51

小中学生の頃にノストラダムスの大予言とか矢追純一のUFOプロジェクトとかMJ12とかミステリーサークルとかネッシーなどのUMAなどが昔は大好きで、TVで放送されるとよく見ていた。書籍も頻繁に買った。

一部の好事家がいう所謂「トンデモ本の世界」のネタが大好きなのだ。

大学生くらい(90年代)に入るとそのほとんどのネタのインチキがバラされてしまったので、今となっては1mmたりとも信じてないわけではあるが、信じてなくてもアレはアレで楽しいのだ。
最近はすっかりMIBや宇宙人ポールなどのパロディのネタとして映画などに取り上げられることはあっても、番組としてはすっかり下火になってしまった。

そりゃあ今時あんなインチキ番組見る人はいないだろう。

かろうじて年末にたけしの特番でとりあげらるくらいか。もちろん毎年見てるけど。
最近では「アポロが月着陸をしてない説」はちょっとだけ盛り上がって本なども買ってみたけど。砂金だとそれくらいだろうか。もちろん信じてはいない。

そんな折、たまたまWebでエリア51のネタにしたちゃんとしたノンフェクションがあるというのを見かけたので早速購入して読んでみた。



以下ネタバレ。







手品のネタをバラしてみると「なんだそんなことか」と思うが、エリア51にしても同様。
一般に言われているようにCIAおよび軍の秘密兵器の試験場だったという、クソも面白くない内容。

しかし、具体的にどんな兵器がどのタイミングで開発されてきたのかがわかって大変面白い。
特にU2とA-12オックスカート(SR71ブラックバードのCIA版)の開発は、冷戦の裏側で一触即発の諜報戦が行われていて、緊張感あふれるその時代の状況は大変面白い。
特にマッハ3の巡航速度を誇るA-12オックスカートのくだりは飛行機マニアであれば溜飲垂れ流す素晴らしい内容。航行高度が高すぎて地対空ミサイルが届かないとかカッコ良すぎ。

もう一つの一面としてあるのが、近接しているネヴァタ核実験場で行われていた核実験。
ここで行われていた実験の数々が無茶苦茶すぎて凄い。
核搭載機が墜落したことを想定したダーティボムの実験や成層圏での核実験などデタラメ過ぎ。
そして実験したあとはそのまま放置。除染なんてしていない。

一番びっくりしたのが核ロケットの実験。
核ロケットなんてあるの?と思ったのだが、あるらしい。
原子炉を熱でなんかの燃料をあっためてそれをジェットとして噴出するらしい。詳しい理屈は不明。
んでこの核ロケット、メルトダウンして盛大に爆発してしまったのこと。それも2回。
もちろん爆発した後は放置。除染なし。さすがヤンキー、ワイルドだ。

元々は小さな核爆弾を連続的に爆破させて火星まで行けるロケットを構想していたらしいが、さすがに危険だと思ってやめたらしい。クレイジー過ぎる…。

これを読んでいると福島原発の事故なんて可愛いもんじゃないか?と思えてくる。
事故当時にアメリカ側から「ウチは除染のことについては詳しいから何でも聞いてくれ」と言われていたらしいが、なるほどなぁと思える。
これだけ無茶苦茶やったらそりゃあノウハウも溜まるだろう。

しかしこれだけの実験でどれだけの人が死んでいるんだろう…。
アメリカという超大国の底知れぬ闇を見た気がした。

ということでフタを開けて見たら普通にちゃんとしたノンフェクションだった…、と思ったら最後でずっこける。
ニューメキシコ州のUFOが不時着したという、所謂ロズウェル事件の真相というのがあまりに奇想天外でついていけない。さすがにUFOとは言っていないけど、「そりゃあねーだろ」というネタにドン引き。これさえなければマトモな本なのにコレがあるために全体の印象というか信頼性が著しく落ちてしまっていてとても残念。

それでも往年のトンデモネタマニアの自分としては満足した。
そして久々にUFO本とか読みたくなった(バカ)。

改めて矢追純一の最初のUFO本(青春出版社から出ていたヤツ。題名も忘れた。)を探したけどどこにもなかった。「宇宙人はすでに地球になんちゃら」っていう題だったような。ググってもわからず…。久々に読んでみたいんだが。
「第三の選択の謎」も自分が買った表紙と違うし。あともう一冊「第三の選択」ネタはあったような気がするが見つからない…。














2013年1月28日月曜日

友人に起業を勧めない理由


昔の仕事仲間が起業するというので僕と社長の高橋の二人で「全力でお勧めしないよ」と答えた。
※ただし、1人や数名の会社はこの限りではない。

なぜか?
それは死ぬほど苦労するから。
体を壊すくらい。

まずお金に苦労する。仕事がなければ報酬はないし、経営状態が悪ければ役員報酬カットもある。
実際問題起業してからもの凄い勢いで貯金を食いつぶし、時に親から借金などをして食いつないだりした。
起業したいという人にいつも同じようにアドバイスするのが「半年から1年くらい無給でも生活できるお金があるならやってもいいと思うよ」と言うようにしている。

次に休まず働かないといけない。
とにもかくにもやることがいっぱい。
起業してから数年はほとんど休みなしで働いていた。
※体壊したので現在はセーブして働いている。

さらに社員が増えると人間関係でも苦労する。

そして無茶苦茶働いている割に見返りが少ない。役員報酬もそんなに高くないし…。
もちろんIPOとかしてバカ当たりすれば見返りはデカイがそれは宝くじと一緒で一般的ではない。

タイムマシンが開発されて過去の自分に戻れるならば、そのときに立ち戻り「やめておいたほうがよい」と言うだろう。
現実に同時期に起業した会社で二束三文で売られちゃったり、廃業しちゃったりしている会社はたくさんある。

それほど苦労するのにそれを人に勧めるか?いや、勧められない。
普通にサラリーマンなり、フリーでやっていたほうが気楽だし収入も安定する。

じゃあ何でお前はやっているのかって?
乗りかかった船だから、とにかく漕いで行けるところまで行くか的な。
苦労はするけど個人ではお目にかかることがない人や風景、水平線を目に出来ることもあるし…。
人にはマゾとかバカとか言われるけど確かにそうかもしれない。
※性癖はマゾではありません!

というようなことを説明したけど、前出の仕事仲間は「それでも一回やってみたい」というので、「困った時は何でも良いからすぐに相談してくれ。いつでも相談にのるよ」と言っておいた。

同志としてエールを送るので頑張ってもらいたい。


2013年1月21日月曜日

999.9(フォーナイン)の眼鏡




使っている眼鏡がワイヤーつり下げ方式でよくレンズが外れてしまうのと、6年使って多少ガタも出てきたのでバックアップ用にもう一つ眼鏡を作ることにした。

使っていた眼鏡は999.9(フォーナイン)の眼鏡。
格安な眼鏡を使っていてずり落ちと金属アレルギーになっていた自分を見て、弟が勧めてくれたブランド。

6年間使って見た感想。
道具としてとても良く出来ている。
逆R式ヒンジのおかげで適正なテンションが得られるのでずり落ちることもなくベストフィット。
ワイヤーつり下げ式のレンズだったので、外れることがあったが無料で張り替えをしてくれるので問題なし。ショップの人の対応もとても丁寧。
眼鏡の耐用年数は3年くらいらしいので、かなり長く使えていると思う。

ただし高い。高価。
自分は全然知らなかったのだがそれなりのブランドらしい。
以前の眼鏡は価格64000円なり。
昨今流行の格安眼鏡からしたら、べらぼうに高い。
最初買った時はあまりの高さに一瞬躊躇(ドン引き)してしまった。
6年間使った感想としては大変満足しているがでもやっぱり高い。

高いんだけどやはり道具としては非常に素晴らしいし、毎日使うモノなのでやはり良いモノを購入したい。で今度も999.9で購入。
今回はワイヤーつり下げ式には柔なのでフルフレームタイプで選ぶ。
さらにレンズを固定するリムとフロントのフレームが独立したものにした。これだとフレームの全体が歪んでもレンズにその影響が及ばない。

レンズはブルーライト対応にしようかと思ったが、予想以上に見た目の色が変わる(薄茶色がかる)。これだとグラフィックのチェックができない。仕方なく普通の色のレンズにした。

でフレームとレンズ締めて83000円なり。
高い。高いよ。高いなぁ。マジで高いよ。
レンズを以前より一段階良いモノにしたので以前よりさらに高価に…。

1時間くらいかけて眼の検査をしたり、完成した眼鏡をさらにミリ単位で調整をかけるので相応の価値があるんだけどやっぱり高いなぁ。

でもまあ一流の仕事をするなら一流の道具を使わないとね!
と自分を納得させるのであった…。





2013年1月14日月曜日

「ハーモニー」と「屍者の帝国」(ネタバレ)



伊藤計劃の「ハーモニー」を読み終えた。


以下、「ハーモニー」「屍者の帝国」「虐殺器官」のネタバレを含む。



意識をモチーフとしながら、これまでになかったSF的プロット。
ラストのネタばらしが綺麗に決まって、腑に落ちる感じが実に気持ちよい。


人間の感情とか思考というものが、生物としての進化の産物でしかないっていう認識までいったところから見えてくるもの。その次の言葉があるのかどうか、ってあたりを探っている。

あとがきにある上記の発言がそのままのプロット。
意識が進化の産物であるならば遺伝子にその設計図が刻まれているはず。
であれば遺伝子の異常により意識のない人間がいてもおかしくはない。
意識は人間に必要不可欠なものか?意識のない世界とは?

意識を進化の産物として考えたのは新しい。少なくともSFで意識と進化論を組み合わせたプロットは初めて読んだ。


「虐殺器官」でも人間社会を大虐殺に促すのは進化の過程で残された脳の機能だというのがSF的なロジックとして提案されるのだが、それをさらに一歩進めた感じ。

伊藤計劃の作品はいずれもダーウィンの進化論のとらえ方が正しい。
進化とは環境に適応した結果にすぎなく、人間などはつぎはぎの適応の結果の産物に過ぎないとして描いている。SFの世界では進化とは「より高い知性」「バージョンアップ」「特殊能力」などが表現される場合が多いが、伊藤計劃の作品はこの点で一線を画している。※「ジェノサイド」などは進化論的な裏付けが貧弱すぎてゲンナリした…。


しかし「虐殺器官」「ハーモニー」で綺麗に決まっていたSF的ロジックが「屍者の帝国」では全然決まっていない。
「屍者の帝国」は伊藤計劃の遺稿として残された冒頭の30枚から盟友・円城塔が引き継いだもの。

ディファレンシャルエンジンに代表されるスチームパンク、007、映画などのオマージュやダーウィンの進化論など伊藤計劃的なガジェットは多々登場するのだが、肝心のSF的ロジックが存在しないためストーリーがオチてない。

「屍者の帝国」のテーマは「魂=意識」という「ハーモニー」から継承されるテーマだと思われるのだが、仕掛けなしにお話が進行しラストで雲散霧消してしまう。円城塔はそれを「言葉」と表現したが「言葉」だけならば、「初めに言葉ありき」まんまのキリスト教的なアプローチとして普通だし、SF的な捻りがない。
たぶん伊藤計劃はここに某かの仕掛けを考えていたのだろうけども…。それが読めないのは残念でならない。








2013年1月7日月曜日

ジョギングシューズとか東京物語とか

ブログを書くことを習慣化するために週に一回は更新することを自らに課してみる。
なんでもいいからとりあえず書こう。



■ジョギングシューズ
ジョギングシューズのソールが磨り減ってきているので東京マラソンを控えて買い換えようと神田のビクトリアへ。
今履いているアシックスのGEL-NIMBUSで全く問題ないし、非常に満足しているので同じモデルの最新版GEL-NIMBUS14を頼むが、在庫なし。
他のビクトリア店も検索したけど在庫なし。
店員さん曰くGEL-NIMBUSは北米向けモデルで日本にはあまり入ってこないそう。
同じようなタイプのモデルがないか聞いてみる。隣にあったGEL-KAYANOとはどう違うのかを聞いてみた。
GEL-KAYANOは足が外側から着地する(これをオーバープロネーションというらしい)走り方の人走りをサポートするために踵のクッション部分の内側が堅い素材になっているとのこと。日本人はこのオーバープロネーションが多いのでこちらのモデルを多く置いているそう。
その場で靴を脱いでソールを確認したころ均等に磨り減っているのを確認。それを見た店員さんが「お客さんはニュートラルタイプですね。日本人では少ないんです。ニュートラルだとやはりGEL-NIMBUSがいいですね」と言われた。
ジョギングや登山をやる場合必ず膝痛の話が出てくるのだが、自分はほとんど膝痛になったことがない。なるほど走り方が素直だから膝痛がでないのか。
ニュートラルとかプロネーションとかいう言葉を初めて聞いたので家に帰って一通り調べてみる。
ミズノのプリビジョニングフィットオンラインで調べてみたら、やはりニュートラルタイプ。
結局AmazonでGEL-NIMBUSをポチった。

以下、最近見た映画の感想。全てWOWOWやNHK-BSなどで録画したもの。

■東京物語
予告編の妻夫木聡の泣き演技が素晴らしいので「東京家族」を観ようと思っている。
その予習として大昔に録画してあった東京物語を鑑賞。この名作を今頃観ているなんて映画マニア失格ですね。ごめんなさい。
感想。
この映画が今も語り継がれる名作である理由がわかった。
映画として面白いかと言われるとそうではない。たぶん今の映画に慣れた人は数十分で眠たくなるだろう。
映像的な技巧があるか?と言われると、独特のローアングルショット以外は至ってノーマル。
がしかし、この作品は日本映画として後世に残すべき傑作であることは間違いない。
日本的な「家族」というもののあり方をここまで表現できている映画をこれまで見たことがない。
ある意味究極の「日本の家族の映画」。
親から子に対する言いたいけど言えないこと。言葉にしない気持ち。煩わしいけど大切なものとしての描き方が実に繊細。
外国人が見てもなんのこっちゃわからないだろう。日本人的あうんの呼吸とか気持ちの機微を台詞で表現するのではなく演技の間とか映像で表現する。いやーもう本当に凄い。
この映画を見ると、自分が全然親孝行してないなぁと自己嫌悪に陥る。
20代の時にみたらこの映画の半分も理解できなかっただろう。むしろ今見て正解だったかもしれない。
決して面白い作品ではないが珠玉の名作。素晴らしい作品です。

■スクリーム3
1,2まであった熱気はどこへやら。なんか突然フツーの作品になってしまったような。
1,2はスラッシャームービーへの皮肉やパロディがあって楽しかったのだが、今回はそういうのが全くなくなんか平板な感じに。

■ザ・タウン
途中までかなりイイ感じで進むがラストが都合よすぎだろう。

■麒麟の翼
東野圭吾だねー。それ以上のそれ以下でもない。それなりに楽しめるが、映画にするほどか?という疑問が。加賀恭一シリーズは映画よりもドラマのほうがいいな。気軽に楽しめるし。

■聯合艦隊司令長官 山本五十六
少し山本五十六びいき過ぎる気もする。今の日本に通じる責任の所在がはっきりしない、官僚仕事のへぼさ、ポピュリズムなどの表現がされているのは平成的ともいえる。
あまりCG化されたことがない連合艦隊の映像が盛りだくさんなのはイイ。



2013年1月4日金曜日

あけましておめでとうございます



あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年なので昨年の振り返りと今年の抱負など。
脳動脈瘤の手術をしてから1年。
昨年の今頃は精神的にも肉体的にもボトム状態でしたが、具体的に死を意識せざる得ない状態に追い込まれたせいで逆にポジティブになったような気がします。

まずは昨年の振り返りから。

■仕事
昨年はクライアント様、社員、協力会社、業務委託、派遣等々、お仕事で協力させて頂いた人がもの凄く増えました。その皆さんのおかげで成果が残せてきていると思います。
単純にお仕事を手伝って頂いたということに限らず、人を紹介してもらったり、アドバイスを頂いたり等、人のつながりを今まで以上に大きく意識した年でした。
具体的な傾向としてはやはりスマホネイティブが増えましたね。
ネイティブのほうが自分の強みを生かせるのでWebソーシャルよりも腕が鳴るのですが、相応にコスト(時間)がかかるので悩ましいところです。


■登山
手術療養中に「健康なうちに色々な事に挑戦しておけばよかった」と後悔したので、仕事が忙しくても無理矢理時間を作って行くようにしました。
登ったのは筑波山、高尾山~陣馬山、雲取山、槍ヶ岳、富士山(2回)の計6回。
これまでは1年に1回行くか行かないかだったのでかなりの増量。

■ジョギング
槍ヶ岳~奥穂高岳の縦走を2泊3日でこなす体力を作るためと健康(高血圧対策)のためにジョギングを始めました。最初は5kmからはじめ、徐々に距離を伸ばし、最高28kmまで走れるようになりました。
走るのが楽しくなってきたので東京マラソンに申し込んでみたら抽選に当たってしまったので、完走を目指して現在トレーニング中。

■ジョギングの効能
ジョギングをすると脳内物質が出てポジティブになるらしいのです。
ジョギングを始めてからくよくよ悩むようなことがなくなり、厳しく負荷のかかる状況でも「まあ、何とかなるだろう」という楽観的に考えられるようになりました。


次は今年の抱負というかやること。

■仕事
守秘義務があってモニョモニョ…ではありますが、ご期待に応えられるように頑張ります。
とはいえ、いろいろな意味で一人ではどうにもならない規模なので、今年も昨年に引き続き様々な方々と協力してお仕事をしていくことになると思いますのでよろしくお願いします。

■人とのつながり
仕事関係でお会いする人が増えました。しかし仕事以外の人のつながりを大切にしなきゃいけないと思っているので、友人や家族と過ごす時間をさらに増やしたいです。
登山に行きましょう、温泉に行きましょうと言っていたけど結局いけず仕舞いの方もいらっしゃったので今年こそ実行できるように。

■ジョギング
東京マラソン(フルマラソン)の完走が目標。
完走ができたら以後は登山のトレーニングとして走ります。

■登山
昨年途中断念した槍ヶ岳~奥穂高岳の縦走も再チャレンジ。簡単な雪山とかも行ってみたい。

■プラモ
PGザクを作る。全然暇ないけど…。

■ブログ
ブログを全然書いてないので習慣的に書くようにしてみる。週一で必ず書くようにする。

■読書
本は結構買っているが読まずに積読のがほとんどなので、積極的に読むようにしたい。
特に小説を読む機会が減ったので今年はそっちを増やす。

■健康面
脳の検査と消化器系の定期検査はやっておく。


ということで今年も死なない程度に頑張ります!!