2013年1月28日月曜日

友人に起業を勧めない理由


昔の仕事仲間が起業するというので僕と社長の高橋の二人で「全力でお勧めしないよ」と答えた。
※ただし、1人や数名の会社はこの限りではない。

なぜか?
それは死ぬほど苦労するから。
体を壊すくらい。

まずお金に苦労する。仕事がなければ報酬はないし、経営状態が悪ければ役員報酬カットもある。
実際問題起業してからもの凄い勢いで貯金を食いつぶし、時に親から借金などをして食いつないだりした。
起業したいという人にいつも同じようにアドバイスするのが「半年から1年くらい無給でも生活できるお金があるならやってもいいと思うよ」と言うようにしている。

次に休まず働かないといけない。
とにもかくにもやることがいっぱい。
起業してから数年はほとんど休みなしで働いていた。
※体壊したので現在はセーブして働いている。

さらに社員が増えると人間関係でも苦労する。

そして無茶苦茶働いている割に見返りが少ない。役員報酬もそんなに高くないし…。
もちろんIPOとかしてバカ当たりすれば見返りはデカイがそれは宝くじと一緒で一般的ではない。

タイムマシンが開発されて過去の自分に戻れるならば、そのときに立ち戻り「やめておいたほうがよい」と言うだろう。
現実に同時期に起業した会社で二束三文で売られちゃったり、廃業しちゃったりしている会社はたくさんある。

それほど苦労するのにそれを人に勧めるか?いや、勧められない。
普通にサラリーマンなり、フリーでやっていたほうが気楽だし収入も安定する。

じゃあ何でお前はやっているのかって?
乗りかかった船だから、とにかく漕いで行けるところまで行くか的な。
苦労はするけど個人ではお目にかかることがない人や風景、水平線を目に出来ることもあるし…。
人にはマゾとかバカとか言われるけど確かにそうかもしれない。
※性癖はマゾではありません!

というようなことを説明したけど、前出の仕事仲間は「それでも一回やってみたい」というので、「困った時は何でも良いからすぐに相談してくれ。いつでも相談にのるよ」と言っておいた。

同志としてエールを送るので頑張ってもらいたい。


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