小中学生の頃にノストラダムスの大予言とか矢追純一のUFOプロジェクトとかMJ12とかミステリーサークルとかネッシーなどのUMAなどが昔は大好きで、TVで放送されるとよく見ていた。書籍も頻繁に買った。
一部の好事家がいう所謂「トンデモ本の世界」のネタが大好きなのだ。
大学生くらい(90年代)に入るとそのほとんどのネタのインチキがバラされてしまったので、今となっては1mmたりとも信じてないわけではあるが、信じてなくてもアレはアレで楽しいのだ。
最近はすっかりMIBや宇宙人ポールなどのパロディのネタとして映画などに取り上げられることはあっても、番組としてはすっかり下火になってしまった。
そりゃあ今時あんなインチキ番組見る人はいないだろう。
かろうじて年末にたけしの特番でとりあげらるくらいか。もちろん毎年見てるけど。
最近では「アポロが月着陸をしてない説」はちょっとだけ盛り上がって本なども買ってみたけど。砂金だとそれくらいだろうか。もちろん信じてはいない。
そんな折、たまたまWebでエリア51のネタにしたちゃんとしたノンフェクションがあるというのを見かけたので早速購入して読んでみた。
以下ネタバレ。
手品のネタをバラしてみると「なんだそんなことか」と思うが、エリア51にしても同様。
一般に言われているようにCIAおよび軍の秘密兵器の試験場だったという、クソも面白くない内容。
しかし、具体的にどんな兵器がどのタイミングで開発されてきたのかがわかって大変面白い。
特にU2とA-12オックスカート(SR71ブラックバードのCIA版)の開発は、冷戦の裏側で一触即発の諜報戦が行われていて、緊張感あふれるその時代の状況は大変面白い。
特にマッハ3の巡航速度を誇るA-12オックスカートのくだりは飛行機マニアであれば溜飲垂れ流す素晴らしい内容。航行高度が高すぎて地対空ミサイルが届かないとかカッコ良すぎ。
もう一つの一面としてあるのが、近接しているネヴァタ核実験場で行われていた核実験。
ここで行われていた実験の数々が無茶苦茶すぎて凄い。
核搭載機が墜落したことを想定したダーティボムの実験や成層圏での核実験などデタラメ過ぎ。
そして実験したあとはそのまま放置。除染なんてしていない。
一番びっくりしたのが核ロケットの実験。
核ロケットなんてあるの?と思ったのだが、あるらしい。
原子炉を熱でなんかの燃料をあっためてそれをジェットとして噴出するらしい。詳しい理屈は不明。
んでこの核ロケット、メルトダウンして盛大に爆発してしまったのこと。それも2回。
もちろん爆発した後は放置。除染なし。さすがヤンキー、ワイルドだ。
元々は小さな核爆弾を連続的に爆破させて火星まで行けるロケットを構想していたらしいが、さすがに危険だと思ってやめたらしい。クレイジー過ぎる…。
これを読んでいると福島原発の事故なんて可愛いもんじゃないか?と思えてくる。
事故当時にアメリカ側から「ウチは除染のことについては詳しいから何でも聞いてくれ」と言われていたらしいが、なるほどなぁと思える。
これだけ無茶苦茶やったらそりゃあノウハウも溜まるだろう。
しかしこれだけの実験でどれだけの人が死んでいるんだろう…。
アメリカという超大国の底知れぬ闇を見た気がした。
ということでフタを開けて見たら普通にちゃんとしたノンフェクションだった…、と思ったら最後でずっこける。
ニューメキシコ州のUFOが不時着したという、所謂ロズウェル事件の真相というのがあまりに奇想天外でついていけない。さすがにUFOとは言っていないけど、「そりゃあねーだろ」というネタにドン引き。これさえなければマトモな本なのにコレがあるために全体の印象というか信頼性が著しく落ちてしまっていてとても残念。
それでも往年のトンデモネタマニアの自分としては満足した。
そして久々にUFO本とか読みたくなった(バカ)。
改めて矢追純一の最初のUFO本(青春出版社から出ていたヤツ。題名も忘れた。)を探したけどどこにもなかった。「宇宙人はすでに地球になんちゃら」っていう題だったような。ググってもわからず…。久々に読んでみたいんだが。
「第三の選択の謎」も自分が買った表紙と違うし。あともう一冊「第三の選択」ネタはあったような気がするが見つからない…。
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