2013年3月4日月曜日

東京マラソン:初めてのフルマラソン


先週の2/24日曜日に東京マラソンに出場した。
走りながら考えたことをつらつらと。


■スタート前
Jブロックからスタート。昔よく打ち合わせで来たゴンゾさんが入居していたビルの前。
8時45分頃から猪瀬知事がなんかしゃべり出したが後方のブロックなので何をしゃべっているかさっぱりわからず。
9時10分スタート。するが後方なので人間はぴくりとも動かず。
徐々に人の波が動き出し、15分ほどでスタート前に移動。
みんなスタートラインを写真に撮っていた。

■スタートから5kmまで(0:28:50)
スタートラインを通過していよいよスタート。ランナーも一斉に走り始める。
スタートするも人が多くて自分のペースではなかなか走れない。ひたすら人をよけながら走る。
いつも走っているコースなので気持ちよく走る。

■10km(0:57:42)
カミさんが日比谷あたりで応援に来ているはずだったが見当たらず…。
相変わらず人が多くて、人をよけながら進む。
ここまでのコースは毎週走っているコースと同じだが、昼間に道の真ん中を走るととても気持ちがよい。
この辺で和服を着たどえらい美人が応援していて、「何者?」と思っていたのだが後でTV見たらスタート地点で猪瀬の後ろに立っていた和服美人だった。

■15km(1:26:17)
ペース変わらず快調。右足の小指に違和感(マメの痛み)があるが走りには影響なし。
この辺で4時間30分のペースメーカーを追い越す。
「このペースでいけば4時間台でイケる?」と思い、マジになって走る。
脱水症状になるのが怖いので給水ポイントでは必ず給水して進む。

■20km(1:57:22)
トイレに行きたくなるがどこも混んでいるので見送る。
また日比谷に戻ってきたので応援のカミさんを探すが見つからず…。
ペースは変わらないが若干足が重くなってきた。※後で見るとここからラップタイムが落ちている。
20kmまでは毎週走っているのでここまでは概ね想定通り。まだまだ4時間台でイケそうなので頑張る。

■25km(2:34:38)
銀座に入ってきたらあたりで急激に足が重くなってきた。
無理をしないように意識的にペースを落とす。
休憩がてらにトイレに入る。なぜか全然人がいなくて全く待たずにすることができた。
この辺りから抜かすよりも抜かれることが多くなる。

■30km(3:16:56)
大腿筋とふくらはぎに違和感が出始める。つる前触れみたいな痙攣が出てくる。
さらに浅草を過ぎたあたりで完全に足がつってしまう。
走れないので沿道でストレッチするが、筋肉が硬直したままなかなか元に戻らない。
無理矢理ストレッチして走り始めるも、すぐにつってしまう症状の繰り返しがここから35kmまで続く。
足がつるのはミネラル不足が原因なので、トマトやバナナなどを給食する。
この時に食べたミニトマトは自分が食べたトマトで最高に美味いトマトだった。何の味付けもしてないのに無茶苦茶美味い。たぶんこれ以上のトマトはこれから先食べられないんじゃないだろうか。
足がつる症状にしばらく苦しんでいたが給食してから15分くらいで概ね症状が改善された。
とはいえ乳酸溜まりまくりの足はガタガタ。あと12kmを残して3時間半程度のタイムなのでここから先を全部歩いても完走できそうなので歩こうかと思い始める。

■35km(4:05:59)
銀座を過ぎたあたりで沿道からカミさんの声。
予想してなかった場所で応援の声があったのでちょっとびっくり。
すっかりやる気を無くしてしたところだったが、カミさんの応援で元気を得て「最後まで走ろうか」とまた気合いを入れて走り始める。
35km地点で4時間ちょいなのでまだ4時間台を狙えるペース。4時間台を狙ってさらに走り始める。
しかし、ここからが強烈に辛い。
これまでの自分の体力的ストレスナンバー1の体験はTVのロケで荷物30kgを背負って山形にある以東岳に6時間かけて登ったのが最高だった。この時は最後の1時間くらいにまともに歩けなくなってしまい、5歩歩くたびに一休み。さらに5歩歩いて一休みという気の遠くなるようなペースになって、これで頂上に着くのだろうか?と思ったくらい辛い体験だったが、35km以降の走りはこれを超えた。
兎にも角にも足が重い。全然思った通りのペースで足が出ない。
1kmの感覚が永遠に感じられるようになってくる。
あまりにキツくて豊洲あたりで「もう二度とマラソンなんかやるか」と思う。

■40km(4:53:08)
豊洲を過ぎてビックサイトが見えてくる。もう絶対に4時間台は無理。
つらさはもう麻痺してしまっているので、後は機械のようにひたすら足を前に出し続ける。

■Finish(5:13:23)
ビックサイトに入ってくると脳内物質が出てきているのかなぜか足がシャカシャカと前に出るようになる。
そしていよいよ最後195mのゲートが!
ここで強烈な感動が押し寄せてくる。
達成感というよりも「生きていてよかった」という生の実感。
一年前に手術したけどちゃんと生きて健康な体でマラソンが出来たという喜び。
これまでの苦労と痛みを全部帳消しにするくらいの感動がわき上がり涙が出そうになった。
そしてfinish!
前には十字架を背負ったキリストがゴールしていたw

記録はこんな感じ。

地点名
Point
スプリット (ネットタイム)
Split (Net Time)
ラップ
Lap
通過時間
Time
5km 00:42:21 (0:28:50) 0:28:50 09:52:21
10km 01:11:13 (0:57:42) 0:28:52 10:21:13
15km 01:39:48 (1:26:17) 0:28:35 10:49:48
20km 02:10:53 (1:57:22) 0:31:05 11:20:53
25km 02:48:09 (2:34:38) 0:37:16 11:58:09
30km 03:30:27 (3:16:56) 0:42:18 12:40:27
35km 04:19:30 (4:05:59) 0:49:03 13:29:30
40km 05:06:39 (4:53:08) 0:47:09 14:16:39
Finish 05:26:54 (5:13:23) 0:20:15 14:36:54


■ゴール後
ゴールすると、完走メダル、タオル、アミノバリュー、ソイジョイ、バナナ、みかん、などが貰える。
スタッフが手渡すときに「お疲れ様でした。完走おめでとうございます」って言ってくれる。これが一人残らず全員きっちり言ってくれる。素晴らしい。オペレーション凄いよ。
これにはとても感心したので「ありがとうございます」と全てに応えた。
ゴール直前は感動したけど、ゴールしてみると素に戻ってしまい「感動したけど、やっぱり辛いわぁ。もう一回やるかというと微妙」と思っていた。


■帰り
着替えてカミさんとお義母さん、妹さんと合流。
普段全く自分のことを褒めないカミさんが「凄い」「エライ」を連発して褒めてくれる。
なんかとても喜んでいるし楽しんでいる模様。
実家の家族からも完走のお祝いメールが来ていてた。一日中TVを見ていたそうな。
強烈に腹が減ったのでタクシーで秋葉原に移動し、万世でジャンボハンバーグを食べる。


■来年も走る?
走っている途中では「激マゾ過ぎる。二度とやるか!」と思ったが、カミさんや家族が喜んだり楽しんだりしているのを見ていたら「また走ってもいいな」と思い直した。
ただ普通のマラソン大会だと面白味がないから、出るならば東京マラソンがいい。
東京の名所の中を走れるし、オペレーションがしっかりしているし、沿道の人は応援してくれるし、楽しみながら走れるのは東京マラソンだろう。
問題は抽選に当たるかどうかだが、10万円払うチャリティ枠なら確実に出ることも可能なので8月の懐具合とモチベーションを鑑みて検討しよう。

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