2013年4月29日月曜日

最近読んだ本など


週一でブログを書く、という目標を掲げたが最近は疲れてしまってやる気がさっぱり起きず更新していなかった。少しだけでも何か書き残そう。

■仕事
いろいろあり過ぎて無茶苦茶忙しいが、守秘義務とかあるから何もいえず。
まあ、ここからが正念場であり、ディレクターの腕の見せ所ということか。

■読んだ本①「マネーボール」

映画のほうは既に観ている。映画よりも原作のうほうが圧倒的に面白い。
読み物としてはビジネス書というかマネージメント層に向けたつくりなんだけど、野球の様々な側面を描いているので野球好きの人は読んでみるといいと思う。
野球が単純な身体能力で優劣が決まるスポーツではなく、メンタルや考え方が重要なスポーツであることがよくわかる。
読んでいたらこのロジックを基にして無性に野球ゲームが作りたくなってしまった。
また貧乏球団をあの手この手でなんとかするのが、弱小デベロッパーの自分の会社とかぶってイロイロと感銘を受けた。

印象深いのがこの本の主人公というべき、アスレチックスGMのビリー・ビーン。
彼がレッドソックスのGMに招かれて契約もほぼ決まっていたのにその契約を反故にしてしまうのが物凄く印象に残る。
その理由というのが
「私は金のためだけに決断を下したことが一度だけある。スタンフォード進学をやめてメッツと契約したときだ。そして私は、二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたんだ」
ときた。カッコエエ。
そしてビリー・ビーンは未だにアスレチックスのGMをやっている。

■読んだ本②「海賊と呼ばれた男 上・下」

出光興産の創業者、出光佐三をベースにしたお話。名前は違うが内容はほぼ史実。
キャラクターが脚色されすぎているような気がするが、各所でグッっとくるところ満載。
事実の強さが強烈すぎるので、ディテールの甘さなどを吹き飛ばして感動してしまう。
どこまでが本当なのかわからないのだが、出光佐三の儲けだけに走らず、日本のため、社員のための経営姿勢が本当に素晴らしい。
儲けだけに走るクソIT経営者なんか足元にも及ばないくらいに人間的度量というかポテンシャルが凄く、決定的に何か違う。
石油のためなら戦争やクーデーターを平気でやる、アメリカ、イギリスとセブンシスターズ相手に今の今まで潰されずに会社がしっかり生き残っているのって、ほとんど奇跡に近い。
この本を読むまで出光佐三のことをほとんど知らなかった。日本人として恥ずかしい。

■まとめ
「マネーボール」と「海賊と呼ばれた男」 どちらも近年読んだ本の中でかなり強烈な印象に残った本だ。

ビリー・ビーンも出光佐三も最後の最後のところで「お金ではない何か」を拠り所にしているように思える。
また両者とも困難に立ち向かうことを楽しいと思っているところがある。

自分は彼らに較べたら鼻クソみたいな存在だけど、そういうところは見習っていこうと思う。


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