スティーブ・ジョブズがMacintoshの開発の遅れに対してスタッフに発破をかけるための発した言葉だそうだ。
なんだろう、この意味不明な説得力は。
「そもそも「アーティスト」は出荷なんかしないだろ」とか理性的な思考をの入る隙間のない鉄壁な無理矢理力。
「オレ、アーティストじゃないっす。エンジニアっす」と言わせない有無を言わせぬ空気感。
現実歪曲フィールド恐るべし。
自分もスタッフに
「出してナンボなんだ。仕様を削っても出す。とにかくリリースすることが大事なんだ」
ということをよく言う。お蔵にしちゃいかんのだ。とにかく出す。出せば何かが変わるのだから。
もちろん品質も大事ですよ。
え?オマエのプロダクトはどうなっているかって?
ええっと…。只今鋭意制作中でございます…。
もう少しで出るので少々お待ちください…。
■スティーブ・ジョブズ
発売時に買ったきり積ん読状態で読んでなかった公式自伝を今更ながら読んだ。とりあえず上巻のみ。
1月24日でMac発売30周年だったのだがそれに合わせたわけではない。
ジョブズ関連では絶版の非公式自伝とスティーブン レヴィの「マッキントッシュ物語―僕らを変えたコンピュータ」は読んでいる。
感想。
とにかくMacintosh開発の話は無茶苦茶エキサイティングで面白い。
「マッキントッシュ物語―僕らを変えたコンピュータ」のエピソードとほぼほぼ被っているのだが、それでも面白い。
やっぱりMacは凄いよね。
まあNeXTかピクサーの話は割とどうでもいいです。
恋人の話もどうでもよかった。文章はとても読みやすくていい。
ジョブズは明らかな人格障害者で、単純に「嫌なヤツ」なんて言葉でくくれないくらい酷いパーソナリティの人間。
一般的に経営者やイノベーターは人格者である場合が多いと思うだが、ジョブズはそれを完全に否定する。人間的にクソでも、プロダクトが素晴らしければ全てOK!! しかも一発屋ではなく、数度のヒットを飛ばす。
まあコレは本当にレアケースなんで、ジョブズの言動を見習うわけにはいかないだろう。
でもジョブズのように振る舞ってプロダクトを作ってみたいなぁという憧れはある。
自分が納得できないモノに何十回とリテイクを出すとか、ダメなものに「これはクソだ!」と言い放つとか。それができたら気持ちいいだろうなぁ。できないけど。
■仁義なき戦い 代理戦争
広島死闘編がキャラにフォーカスしたのから一変し、再度群像劇に戻る。
やはり群像劇のほうが面白い。
オイラも人の裏切りとか政治が面白いと思える年頃になってきたのかな。
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