2014年1月26日日曜日

真のアーティストは出荷する

スティーブ・ジョブズがMacintoshの開発の遅れに対してスタッフに発破をかけるための発した言葉だそうだ。

なんだろう、この意味不明な説得力は。
「そもそも「アーティスト」は出荷なんかしないだろ」とか理性的な思考をの入る隙間のない鉄壁な無理矢理力。
「オレ、アーティストじゃないっす。エンジニアっす」と言わせない有無を言わせぬ空気感。
現実歪曲フィールド恐るべし。

自分もスタッフに

「出してナンボなんだ。仕様を削っても出す。とにかくリリースすることが大事なんだ」

ということをよく言う。お蔵にしちゃいかんのだ。とにかく出す。出せば何かが変わるのだから。
もちろん品質も大事ですよ。


え?オマエのプロダクトはどうなっているかって?
ええっと…。只今鋭意制作中でございます…。
もう少しで出るので少々お待ちください…。

■スティーブ・ジョブズ
発売時に買ったきり積ん読状態で読んでなかった公式自伝を今更ながら読んだ。とりあえず上巻のみ。
1月24日でMac発売30周年だったのだがそれに合わせたわけではない。
ジョブズ関連では絶版の非公式自伝とスティーブン レヴィの「マッキントッシュ物語―僕らを変えたコンピュータ」は読んでいる。

感想。

とにかくMacintosh開発の話は無茶苦茶エキサイティングで面白い。
「マッキントッシュ物語―僕らを変えたコンピュータ」のエピソードとほぼほぼ被っているのだが、それでも面白い。
やっぱりMacは凄いよね。

まあNeXTかピクサーの話は割とどうでもいいです。
恋人の話もどうでもよかった。文章はとても読みやすくていい。

ジョブズは明らかな人格障害者で、単純に「嫌なヤツ」なんて言葉でくくれないくらい酷いパーソナリティの人間。

一般的に経営者やイノベーターは人格者である場合が多いと思うだが、ジョブズはそれを完全に否定する。人間的にクソでも、プロダクトが素晴らしければ全てOK!! しかも一発屋ではなく、数度のヒットを飛ばす。

まあコレは本当にレアケースなんで、ジョブズの言動を見習うわけにはいかないだろう。

でもジョブズのように振る舞ってプロダクトを作ってみたいなぁという憧れはある。
自分が納得できないモノに何十回とリテイクを出すとか、ダメなものに「これはクソだ!」と言い放つとか。それができたら気持ちいいだろうなぁ。できないけど。


■仁義なき戦い 代理戦争

広島死闘編がキャラにフォーカスしたのから一変し、再度群像劇に戻る。
やはり群像劇のほうが面白い。

オイラも人の裏切りとか政治が面白いと思える年頃になってきたのかな。



2014年1月19日日曜日

忙しいですか?


「忙しいですか?」
「忙しいですけど、平常運転なので」


昔の職場(ソニーコンピューターエンタテイメント)の新年会に出席したら「忙しそうですね」と会う人会う人に言われた。
誰もが聞きやがるので「なんで忙しいの知ってるの?」って聞いたら「増田さん、fbで忙しい自慢してるじゃないですか」と。
うーむ。確かに「今日も終電逃した」的なぼやきを書いてるね。忙しい自慢なんかしてるんじゃ、カップヌードルのCMのアレと同じだなあ。
ぼやきはガス抜き&過去の振り返り用(過去の自分の心象風景の確認)に必要なのでこのまま継続する…。

■学び続ける力

池上彰の番組はとてもわかりやすいのでよく見ている。
あと選挙番組は候補者に歯に衣着せぬ発言でとてもオモシロイ。こないだの総選挙では皆突っ込まれるのが嫌で主要な候補は避けていたけど。慎太郎に「石原さんは人を選んで発言するのですね」は最高だった。

本の内容は「まあそうですよねー」という当たり前のコトが書いある。
メモとる、本を読む、自分で考える、的なヤツ。
本を頻繁に読んでいる人は今更感があるが、大学生とかワカモノが読むには良いかもしれない。
同じような内容を立花隆の本でも読んだが気がする。内容は新書の薄さに比して薄い。もっとボリュームがあっていいような気がするが、そうすると余計ワカモノが読まないのか。

■諦める力

「がんばれば夢はかなう」という考え方を全速力で否定する超現実主義&ニヒリズム。
考え方が自分と似ているせいか、書いてある内容について同意できるところ多し。

自分の好きな映画に『キッズリターン』があるのだが、この本とよく似た考え方。
「諦める=挫折」の一歩外したところに実は自分の生きる道があるのではないか?という考え。

たけし自身がこの映画を作るときに「自分のやりたいことで成功するヤツなんてほとんどいない。大概はやりたくもなかったことで成功しちゃうんだよな」と言っていたし。

最近のワカモノって「自分のやりたいこと」をやらないと気がすまない感じがするけど、別に「自分のやりたいコト=自分に向いているコト」ではないと思う。

もっと柔軟にイロイロなことに挑戦すればいいと思う。若いんだからさ。


■仁義なき戦い 広島死闘篇 

WOWOWで録画してあったのを見る。
一回見たような記憶があるのだが、完全に内容を忘れていた。もしかすると見てないかもしれない。

全体的にダルい。特に北大路欣也扮する山中がダルい。これは忘れてもしょうがない。
一作目が群像劇として際立っていたのが、キャラをフォーカスしたことによってダルくなった。
梶芽衣子は超絶的に綺麗。この時期が一番ノッてたのかなぁ。

2014年1月12日日曜日

Nike+ Runningとスタンフォードなんちゃらとハンガーゲーム


休み明け早々風邪引いた。
ちゃんと布団をかけて寝てなかったせいだと思う。
年取ると治りが遅くて嫌だな。休みはしなかったが調子悪くて仕事が捗らなかった。

Nike+ Running
ランニングのレコードに使っているアプリ。
いろいろバージョンしたらイロイロ使いやすくなっていた。

◎オートストップ機能がついた!
信号などで立ち止まると自動的に計測を止める機能オートストップがついた。
これでちゃんとしたラップタイムが計れるようになった。GPS付きランニングウォッチじゃないとできないことが無料アプリでできるようになった。

◎ロック機能が改善された
長押しによる画面ロックがついて、誤操作で計測を終了してしまうようなことがなくなった。一番改善して欲しかったところが改良された。やはりユーザークレーム多かったんだろうな。

◎写真を添付できるようになった。

これでインターバルトレーニング機能とかついたら完璧なのに。こんなアプリが無料で使えるなんて。


■スタンフォードの自分を変える教室

最近自己啓発系の本にハーバードとかスタンフォードとかアメリカの大学名をつけているのはなんだろう…。どれも軽薄で同じように見えるのだが。
この本もその影響でノーマークだったが、流れで読んだ。

WILLPOWER 意志力の科学

最初に読んだのはこちら。
「意志力=筋肉(意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることができる)」 という考え方を解説している本。
原書のせいもあるが読みにくい。サマリーぐあいも微妙でナナメ読みもしづらい。
読むの止めようかと思ったが、次に紹介する「スタンフォードの自分を変える教室」がほぼ同じ内容なのでそっちを読むことにする。

スタンフォードの自分を変える教室

「意思力」ってオカルトかよ!と思うが実験に根ざした心理学の話になっている。
意思力を行使していると、意思力が疲労し適切な判断が下せなくなるというのは、自分の仕事を通して実感していたのでとても分かり易い。
こちらの本のほうがサマリーがしっかりしていて、現象と対処策がそれぞれ纏まっていて読みやすい。
メンタルヘルスの本ではないが、ストレスコントロール(自己コントロールと記している)の方法が合理的に紹介されていて目からウロコ。

ここでも「運動するのがよい」と書かれていて、またか、というかやっぱりという感じ。
確かに継続して運動している時のほうがストレス強度が上がっている気がする。

他にも使える手法も多く確かにベストセラーになっている理由もわかる。
ただ冷静に考えると単なるライフハック本のようにも思えたりもしてくるので、使えるかどうかはその人次第か。

■ハンガーゲーム2
なんか評判いいらしいので前作を予習して鑑賞。
多くを期待せず観たので相応に楽しめた。美人じゃないけどジェニファー・ローレンスは演技の幅と若手のくせに大物的な貫禄があってとても良い。
途中から流れが薄々読めてしまったが連作の展開としては悪くないかと。
前作はバトルロワイヤルのモロパクリ感が否めなかったが、2作目からはゲームの外側の世界観を描くことで幅も広がったし、全く別の路線になってきた。
まあ看板に偽りありの展開という感じがしないわけではないがストーリーとしてはこっちのほうがよいだろう。

2014年1月5日日曜日

年末年始にみたもの


■年末年始
ひたすら寝正月。とにかく寝た。もう眠り病なんじゃないかってくらい。
そして毎日走った。
そしたら大分体調が戻って気がする。イライラが収まった。

逆にこれまで異常なレベルで自分がイライラしていたことに気づいた。
これは改善しないとマズイ。ストレス抑制のために継続的にランニングをしようと思っている。
忙しくなる→時間がない&疲れている→走れない→ストレス溜まる→イライラの流れだと予想しているが、忙しくなる=イライラなので卵か先か鶏が先か問題で正しいかどうかはわからない。とりあえずコレで改善するかやってみる。

■キルラキル
バンダイチャンネルで見てない回を全部潰した。
最初見たときは「キューティーハニーじゃねーか!」と思ったがそれ以外にもイロイロオマージュが入っていてややこしい。スケバン刑事とか。
誰かも言っていたが「主人公が戦うモチベが薄い」「努力してないのにドンドン強くなる」の2点が気になるが、物語のテンションは高く、濃度も濃いので毎回楽しめる。満艦飾マコのキャラがいままでにないパターンの天然で良い。
強い装備ほどに露出度が高くなるってMMORPGの文法かと思っていたがアニメにも進出してきた。

■仁義なき戦い
WOWOWで特集していたので録画して見た。
20数年ぶりにみたのだが、超オモシロイ。
70年代の元気のいい日本を反映しているのか、とにかくエネルギッシュ。
バイオレンスというよりも溢れんばかりの生命力というか活気が凄い。
若い時には全然ピンときてなかった裏切り、和合などの人間模様もオモシロイ。
いまでいうとベンチャー企業の骨肉の争いみたいな感じ。
年を重ねないと分からない人の恨み辛みがわかってこその面白さがあるということなのか。

■ハンガーゲーム
『ハンガーゲーム2』の評判がいいので予習のためにHDDの肥やしの中から引っ張りだして鑑賞。
「バトルロワイヤル」との類似性が問われているけど確かにこれはパクりだなぁ。
作品はというとジェニファー・ローレンスの魅力だけでもっている。他の女優だったらもっとダメな映画になっていたと思う。


■かぐや姫の物語
『ハンガーゲーム2』の予習のため昨日1作目を見たのだが、「ハンガーゲームはWOWOWでもやるけど、かぐや姫はWOWOWでやらないなぁ。今のうちに観ておくか」と半ば義務感に駆られて鑑賞。


全然全く期待していなかった。あまり評判よくないし…。
強いていえば「竹取物語でまさかサヨク映画とらないよね?」というかなり偏屈な期待はあったのだが、竹取物語をネタにサヨク映画は無理だろうと思っていたし。

がしかし。
ちゃんとサヨク映画になっていた。竹取物語だけどサヨク映画。
普通の人はちょっと自然賛歌的に受け取るかもしれないけど、オイラはちゃんと受け取ったぜサヨク思想をw
かぐや姫が糸を紡いだり、反物を織ったりってなんで”姫”が労働してるんだよ。
さすが元東映動画労働組合委員長高畑勲やるな!スゴイよ!
四季のある日本って素晴らしい!
自然素晴らしい!生きとし生けるもの素晴らしい!
原発反対!!


世間の評判は「竹取物語そのままの話なのでダルい」ということだったが、高畑のサヨク成分をモチベーションに鑑賞していたのでそれなりには見れた。まあダルいとえばダルいが。

作品としてはとても良く出来ている。派手じゃないけどいぶし銀的な。
美味しんぼの究極のメニュー的なアレですかね。山岡の結婚式で出したアノメニューと同じ方向性。
ご飯、味噌汁、干物、漬け物という質素だけでもと日本人の原点を厳選された素材と手間暇かけてて作るというアレです。
内容は地味だけど研ぎ澄まされた技術によって珠玉になり得る的な。日本的な文化背景も込みで。

話の流れ的に月に帰るメタファをどう処理するのだろう?と興味津々で観ていたのだが、ああ来るとは思わなかった。
「なんで月の迎えが仏様なんだよ、ウサギじゃねーのかよ」と思ったら、要するに死のメタファなのね。なーるほど。
んで月に帰ったら赤ん坊に戻ると…。ああ輪廻転生ですか、ってスターチャイルド(by 2001年宇宙の旅)かよ!!と思った。

竹を切るシーンが超絶リアルで感心した。アレは本当に竹を切った経験がないと描けない。
※竹林で竹を切ると枝どおしが干渉しあうので切っても倒れない。

女童(声:田畑智子)が良い味を出していてチャーミー。






2014年1月3日金曜日

昨年の振り返りと新年の抱負


来年の自分が読み返すための備忘録としての振り返りと抱負。

【2013年振り返り】

■仕事
会社の規模が大きくなった。優秀な人材が参画してくれた。
人との出会いが多く、様々な人にお世話になった。
やっぱり会社は「人」が重要であることをひしひしと感じる日々。
社員だけではなく、協力会社、派遣スタッフ、フリーの方、人材の紹介や仕事の紹介など人の繋がりが大切。
昨年お仕事を通じて交わった全ての皆さんに感謝です。

成果は出ているところもあれば出てないところもあり玉石混交。まだまだ研鑽が研鑽が必要です。

世間はネイティブアプリ!ネイティブアプリ!と大騒ぎでしたが、自分的にはゲームを作っているこという意味では何も変わらず。
ただネイティブのクラサバ型アプリのほうが自分のノウハウを注げる領域が広いので作っていて楽しいですけど。

昨年から仕込んでいた『FINAL FANTASY AGITO』が発表された。ひとまず人様に発表できることろまでこぎ着けた。

■生活
全般的に怒りぽく、年がら年中イライラしていた感じですかね。
日々のイライラのせいか、暴飲暴食が増えて体重が4kg増量してしまった。
なぜか扁桃腺を腫らすことが多く、5回くらい扁桃腺を腫らし3回くらい休んでしまった。

■ジョギング
東京マラソンに出場。初めてのフルマラソンを完走できた。やったー!
しかし、夏以降から走行距離が徐々に減ってきている点。
仕事がストレスフルになるから運動できないのか、運動できてないのからストレスフルになるのか。


■登山
メンタルのバランスを保つため時間がなくても無理矢理行っていました。以下行ったところ。
塔ノ岳、谷川岳、尾瀬、北岳、槍ヶ岳(大キレット縦走)
どこも良い山でした。北岳があそこまでハードな山(体力的にしんどい)だとは知らなかった。
大キレットの縦走は本当に素晴らしかった。生きてその場所を歩けることにとても感謝した。

■総論
ストレスコントロールの仕方を考えないとと思った。ストレスをコントロールできれば体調はついてくるはず。
何やかんやと大変な一年でしたが、生きていればオモシロイことやイイこともあるよねと思った一年でした。

【2014年抱負】 

■仕事
会社の規模をさらにスケールアップする。売り上げをさらにアップ。…できたらいいな。

仕事を日本だけでなく海外での活動も増やしていこうかと。いずれにしろ何本かはやらざる得なくなるだろう。きっと。

『FINAL FANTASY AGITO』をリリースし成功させる。失敗したら切腹モンです(しないけど)。

自分でやった方が速い病が重篤化しつつあるので、やり方を変える。

ゲームはエンタメなのでヒットするかどうかは水物なのでわかりません。
デベロッパーの我々にできることはとにかく打席に立つことかと。
そしてどんな球種にも対応できるように狙い球は絞らない。全方位打法で。

 ■ジョギング
仕事が忙しくて走る回数が減っている。ストレス軽減のために継続的に走るようにする。
4月にかすみがうらマラソンにエントリしているので完走を目指したい。

■登山
昨年は槍穂高縦走にチャレンジするも北穂高でエスケープ。このコースをテント装備で歩くのはしんどいことを実感したので、今年は穂高連峰の縦走にしておこうかと。でもテント泊。
その他には木曽駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、男体山などに今年は行ってみようかと。

■ブログ
習慣化してライフログを残したほうがいいんじゃないかと思い始めた。振り返りのために。
とりあえず読書とか映画とか書けるところから書くようにしていこう。

■生活
ちゃんと早起きをして朝食を食べる。
週に一度は走る。
これ以上体重は増やさない(ダイエット)。

■総論
忙しさのあまり、色々なことがグダグダになっていたので新年を機会に一度リセットしたい。