2012年2月13日月曜日

『ドラゴンタトゥーの女』とデヴィッド・フィンチャーのベスト


デヴィッド・フィンチャーは好きな映画監督の一人だ。
ということで『ドラゴンタトゥーの女』を観た。原作は既に読了済みの状態で鑑賞。


原作の映画化という点では非の打ち所がない完璧さ。モンタージュや場面転換の精密さが凄まじく1シーンで二つの事象を描写するとか当たり前。考え抜かれた脚本に舌を巻く。

例のごとくオープニングも無茶苦茶カッコイイ。
これをパクる映像が出てきそう。

完成度としてはほぼパーフェクトな出来なんだけども、いかんせん原作があるので、原作のパフォーマンスを大きく超えてきてはいない。

また、もの凄い情報量とスピードで進行するので、原作未見だと登場人物が整理しきれないだろう。もしこれから観る人は原作を読んだ方がよいと思う。

まあ原作(小説)を超えるような映画化というのは滅多にないので、この出来でも相当評価はされるが。
原作を超えた映画化って「砂の器」とか「羊たちの沈黙」とかだろうか自分的に印象に残っているのは。

じゃあどれくらいフィンチャーの映画の中で評価してるのよ、っていうことでランキングしてみた。

1位:ファイトクラブ
2位:ソーシャルネットワーク
3位:セブン
4位:ドラゴンタトゥーの女
5位:ゲーム
6位:ゾディアック
7位:エイリアン3
8位:パニックルーム
9位:ベンジャミン・バトン※未見

並べてみると『ドラゴンタトゥーの女』は意外と評価しているんだな

最初に観たのは「エイリアン3」だが、注目し始めたのは「セブン」から。
「セブン」は冒頭からずーっと雨のシーンが続くのだが、物語のクライマックスを伴って突如カラっと晴れ上がる。そのシーンの素晴らしさに驚愕し、「この監督は凄い奴だ」と確信しずっと見続けている。
その後の活躍はご存じの通り。やっぱり凄い奴は、凄いまま生き残るんだよな。

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