2012年2月4日土曜日
脳動脈瘤の手術をした・セカンドオピニオン編
脳の手術をするならば基本的にセカンドオピニオンを受けた方がよいです。
また部位がクリティカルなので術数が多い病院で受けましょう。データはWebや本で調べればわかります。
セカンドオピニオンは通常の診療とは違うので大体2万円前後くらいかかります。ただ病院によっては診療扱いにしてくれるところもあります。
自分はWebや精密検査を受けた病院の先生などから聞いて「年間の手術数が100以上」「都内」「開頭手術をメインにやっている」を条件に調べました。自分の動脈瘤は素人目にもカテーテル手術は無理だと思ったので開頭をメインにしている病院を選んでいます。
最初のセカンドオピニオンはT大学病院に。
その時点の自分内の要点としては発生するリスクをどう見積もるか?ということでした。要点は二つ。
①手術のリスク(某かの後遺症が残る)
②破裂してくも膜下出血となる可能性
②のほうはぶっちゃけ本当に確率的なので判断のしようがない。
①のリスクがどの程度さえわかればいいので手術のリスクについてできるだけ詳細に聞こうと考えました。
回答の精度を上げるためにアジェンダ(質問表)を用意して臨みました。
■最初のセカンドオピニオン・T大学病院
セカンドオピニオンを受ける場合は最初に診察してもらった病院から紹介状とMRIのフィルムや画像のCD-ROMを受け取り、それを元にお話をします。
○手術するべきか、経過を見守るべきか?
42歳で5mm大の動脈瘤であれば手術をするべき。
くも膜下出血になった場合、最悪のケースとして手術できないケースがある(脳圧が上がって手術不可能になる)。また後遺症も出やすくその後の自身および家族の人生を棒に振ることにもなりかねない。60歳以上であれば経過を見守るケースもあるが40代の場合、くも膜下出血になった場合のリスクが大きい。動脈瘤の場所も手術的には難しくないので手術するべきだ。
○治療するとすればやはり開頭手術か?
場所が動脈の分かれ目にあり、なおかつ開口部が大きいためカテーテルでプラチナの糸を入れたとしても糸が出てくる可能性があり脳梗塞のリスクがある。手術するならば開頭してチタンクリップでとめる処置をする。
またクリップ手術であれば根治でき、その箇所で再発する可能性はほとんどない。
○手術する場合に具体的にどのようなリスクがあるのか?(瘤の大きさ、位置などによる手術の難易度)
動脈瘤の位置は右こめかみの表層から2cmの箇所。
動脈瘤の手術をする場合は頭蓋骨に穴を開け、脳の裂け目から顕微鏡を分け入って手術をするがこの場所は浅い場所なので到達するには難しい箇所ではない。
しかし血管の付近に運動を司る脳への細かい血管があるため、その血管をあやまって塞いでしまうのがリスクになるが、今は血流が通っているかを調べる検査機器などがあるので大丈夫。
○具体的なリスクを避けるためにどのような術式をとっているのか?
1mm以下の血管でも血流が通っているかどうかを調べられる検査機器や血流を特殊な薬で浮きだたせるなど血管を塞いでしまわないように検査しながら手術を進めるので麻痺が残ると言うことはほとんどない。また術中に運動機能に反応があるかのテストもしている。
○入院期間とその後の自宅療養期間
なにも問題がなければ手術前3日、手術後10日程度の入院。2week程度の自宅療養。
T大学の見解をまとめると「手術はやるべき。また手術を失敗する可能性はほぼない」とのこと。
さらに確証を得たいので公立S病院で再度セカンドオピニオンを受けてみるが見解はほぼT大学と同じ。
二つの病院で「手術すべし」という見解を得たので手術をする決心をする。
(手術編に続く)
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