2012年1月15日日曜日

2011に観た映画ベスト


映画秘宝とかキネ旬のベストを見てしまうと評価がブレそうなのでその前に自分的備忘録として書いておく。昨年はそもそも数を観てないな…。


1位:ソーシャルネットワーク
シリコンバレーの熱気とスピードとドライブ感を見事に映像化している。
まさに2011年に見ておくべき映画で数年たったら陳腐化する。
個人的なお気に入りは隅々まで丁寧に設計されている照明。特に冒頭のハーバード大のキャンパスからのくだりが素晴らしい。
あと演出がいちいち映画的でいいんだよなぁ。エドゥアルドがシリコンバレーのオフィスに訪ねてくるときにどしゃぶりの中に突っ立ている演出とか、古典的なんだけど絵だけでエドゥアルドがははぶられているのがわかる。エドゥアルドをクビにするときに遠目でザッカバーグが見ているシーンもいい。
印象的なシーンがたくさんあり、さらにテンポが絶妙。やっぱりフィンチャーは凄いよね。
ギーグの孤独な肖像と矮小化して評価するのはあまりに短絡的すぎる。

2位:8ミニッツ
緊張と謎解きでぎゅうぎゅうに押し込めるSFサスペンスと思いきや、別の意味で思ってもみなかった展開に。密室のオペレーションルームから、抜けるような青空のシカゴへの展開が実に鮮やかで爽やか。鑑賞後に清々しい気持ちになれる。 ミシェル・モナハンとヴェラ・ファーミガが魅力的。

3位:猿の惑星・創世記
SF設定とシナリオがパーフェクト。
大味ハリウッド脚本かと思いきや、かなり整合性がとれたシナリオになっている。
シーザーの演技が素晴らしく、シーザーの感情の振れ幅がそのままサスペンスとなりドラマになって映画に一定の緊張感を与えている。

4位:アジョシ
感情の押し引きとアクションの溜めと解放が直結しているので、カタルシスがあるバイオレンス映画になっている。
最後の肉弾戦は血湧き肉躍る素晴らしいシーン。

5位:イップ・マン 葉問
謙虚で控えめなドニー・イェンの演技がイップ・マンのキャラとマッチしていて達人の雰囲気を醸し出している。
ドニー・イェンは決して二枚目な俳優ではないんだけど佇まいが素晴らしく、とてもカッコよく見える。クンフーの動きにもキレがあり、撮影によるごまかしもなく見応えアリ。
WOWOWで観たことを後悔。映画館で観ればよかったorz。序章は見てないです…。

6位:宇宙人ポール
ポールの煙草をくゆらす時の世間擦れした演技がいい。この演技だけでキャラを語っているんだから大したもの。進化論否定論者を罵倒するシーンに抱腹絶倒。スピルバーグと80年代SF映画オマージュなので作品を観てないとなんのこっちゃわからないパロディがあるが自分の青春時代の映画ばかりなので全く問題なし。あの傑作SF映画を観ていればラスボスに拍手喝采すること間違いなし。

7位:X-MEN:ファースト・ジェネレーション
ミスティークが腫れぼったくなった以外は完璧なんじゃないか。
映画の出来は非の打ち所がないと思う。

8位:SUPER8/スーパーエイト
エル・ファニングの演技と冒頭の脱線シーンだけで評価。
これもスピルバーグオマージュだが、微妙な勘所(泣かせどころ)がずれていてストーリーにノレない。ただ演出は巧いよねJJエイブラムス。

9位:電人ザボーガー
愛のあるリメイクであれば多少カオスでもへたっぴでも観客は許すよね、という映画。
邦画でこれほどまでにバカのテンションを全編貫いているのは賞賛すべき。

10位:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
ハズレを作らないトムクルーズのプロデュース能力はすごい。今回はキャスティングがよい。特にレア・セイドゥーのアサシン。途中退場がもったいなかった。

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