■近況
9月の始めに左ふくらはぎが肉離れを起こしたらしく未だに痛みがとれない。
先週ミズノF.O.A.Mのためにトレッドミルで3分ほど走ったら、治りかけていたのが再発してしまった。
薬とか対処のしようがないので何もしないで回復に努めるしかなさそう。
走れるようになるためにはあと3〜4weekかかりそうだ…。
11月29日にフルマラソンの大会を予定してたんだけど準備不足だから無理そうだな。残念。
■ジャージー・ボーイズ
題材には全く惹かれてず(そもそもオールデイズ聞かないし)、これがイーストウッドが監督じゃなければ観に行かないのだが、仕事帰りにちょうどよい時間で見れる作品がこれくらしかなかったので鑑賞。
傑作です。もう完璧ですよ。
マフィアとの絡みや犯罪歴など暗くなりがちな出自を軽妙な編集と音楽でカラっと明るく演出。
余計な描写をすっ飛ばして、ズバっと展開されるモンタージュの演出が軽快なテンポとユーモアを生んでいて実に巧い。
ジョーペシが本人役で絡んできたり、雰囲気のバックボーンにマフィアがいたり、BGMにポップスを絡めるあたりが「グッドフェローズ」な雰囲気がしなくもないが、こちらのほうが人がむやみに人が死なないので全体的に明るい。ミュージカルだから当たり前か。
クリストーファー・ウォーケンも踊るしね。
クライマックスはなんといっても「君の瞳に恋している(Can't take my eyes off you」のシーンにつきる。
このシーンの何が凄いかというと、この曲の特徴でもある転調とドラマがシンクロしているところ。
娘の死の悲しみを静かに歌い上げてからの、転調して曲が盛り上り。曲の転調とヴァリの復活というドラマと曲がシンクロしているんだよ!
これを際立たせるためにオリジナル版の演奏にアレンジがしてあって、歌の入りがピアノの演奏のみの静かな入りにしてある。
※オリジナルは曲の最初から普通にバンドが演奏している。(鑑賞後にオリジナル版とサントラ盤と自分が聞き親しんだBoys Town Gnag版をiTuneでダウンロードして聞き比べて確認)
ドラマを盛り上げるために調整したとしか思えない。
劇中でも深夜にヴァリがボブに電話している台詞の中でもこの転調について言及している。
この曲の転調は本作について大きな意味を持っているのだ。
凄い。凄いよ。
メロディと映像がシンクロするんじゃないんだ。曲の転調とドラマがシンクロしているんだ。
しかも転調が特徴的な曲をここぞというところで使っているんだ。
こんな凄い音楽の使い方した映画があったか?
この微に入り細に入り演出されたこの演奏シーンは本当に素晴らしく、サビの部分で一緒に謳いたくなるし、演奏が終わったあとに劇場で拍手してしまおうかと思うくらい諸手を挙げての大感動。アメリカの劇場なら拍手しているだろうな。ここで。
映画監督って年取ると年相応ののジジイくさい映画をとるんだけどイーストウッドは違うらしい。84歳でこの映画が撮れちゃうんだぜ?
すげーなー。自分もジジイになってもこういう作品作れるのだろうか。
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