2014年3月23日日曜日

ロボコップについて語る(87年版も14年版も全力でネタバレ)



ロボコップは千葉大の合否発表の帰りに観た。※もちろん落ちたわけだが。
千葉京成だったか京成ウエストだったか忘れたが今はもうない映画館。狭い映画館だったのを記憶している。

ロボコップは大好きな映画の一つだ。
高校生から大学生の多感な時期にみたものあいまって繰り返し繰り返しみている。たぶん30回くらいは観ているんじゃないだろうか。

新作の黒ロボコップ(2014版)を観るために改めてBDを買い直して観て直した。
現在発売されているBD版はグロカットが追加されたディレクターズカット版。

もう繰り返し見ているので新たな発見みたいなのはないが、何度見ても文句なしに面白い。
時代を超えた傑作であることに間違いない。
ロボコップの素晴らしさを語る。黒ロボの感想はチョロっと。

■バイオレンス

ロボコップを語る上で絶対に欠かせない要素であり、誰しもが語る要素。
マーフィーの殺害シーンは久々に見たら、結構グロくてびびった。
右手は吹き飛ぶシーンは公開版でもあったが、腕が切断されるシーンは公開版ではカットされているがコレがグロ。全くもって容赦ない。
ED209のマシンガンで社員がミンチになるシーンの、肝心のミンチカットはディレクターズカット版でもカットされている。
「おい救急車呼べ」の台詞がブラック過ぎて笑った。

■ED209

影の主役。オムニ社の軍事ロボット。
フィルティペットによるストップモーションアニメは、ストップモーションアニメとしても映画史上に残るレベルの素晴らしい動き。
今のCG全盛の映画に較べれば全然動いてないし、カットも短いが強く印象に残る。
動きにメリハリがあり、動きがキャラクターとして昇華している。
間違って人を殺してしまう凶悪さと、階段を降りれなくて躊躇する愛嬌とが相まってキャラとして立っている。
対ロボコップ戦のビル内部でミサイルをぶっ放しての戦いは今見ても最高に燃える1戦。
個人的に大好きなロボで2〜3万するボイス付き(You are arrestedとしゃべる)フィギアが欲しいのだがさすがに無駄遣いなので我慢している。

■リズムとテンポ

あまり語られてないが編集が素晴らしく、無駄のない気持ちの良いテンポで場面が進む。
なんとアカデミー賞の編集賞にもノミネートされている!(さすにがこの作品が受賞はしないけど)。
秀逸なのはガソリンスタンドでのギャング一味の逮捕シーンからのシーケンス。
ギャングの「オマエ、あのときの警官か?」の台詞から、ほとんど説明なしの画だけで、ロボコップが自分自身が何者であったかを知るのを一気に見せる。
場面転換とカットの切り方が非常に計算されていて素晴らしい。
最近のハリウッド映画は演出をスピードアップさせるために短いカットをつなぎすぎて何が起こっているか分からないことあるが、この映画にそれはない。
見せるべきカットはしっかり見せて(ただし長くない)、必要な動きだけで場面を構成している。

あとは主観視点のロボコップ制作シーケンスも素晴らしい。

■リアルだと思わせて確信的なバカ映画

ヴァーホーベンは脚本を受け取るなり読まずにゴミ箱に捨てたそうだが、「ロボコップ」という題を聞いたら誰がどう考えても子供向けのバカ映画。
ヴァーホーベンも真面目な話にしようなんてことは一切考えてない。
マーフィーの殺害シーンからロボコップ誕生、ロボコップの活躍にいたるシーケンスに一切の迷いがない。
家族はどうなっているのとか?マーフィーの意識はとかそういう面倒くさい描写は全部すっ飛ばしている。
とにかく面白くさせることに一直線。
ただしバイオレンスとブラックなユーモアと80年題の政治風刺や資本主義批判などの要素をカオスのごとくぶち込んだ故に、マンガ的な展開なのに稚拙な感じが全くしない。

ロボコップが凄いのはストーリー的な中身は単純なのに、映画全体としてもの凄く印象に残る映画だということだ。内容はバカ映画なのに。

2014年版黒ロボコップは全体として悪くはない。それなりには楽しめる。
けど真面目に描きすぎている。
ロボコップは真面目に描写しちゃだめなのだ。
いいんだよ。バカ映画で。

ヴァーホーベン版が素晴らしかったのはパッケージとしてはバカ映画とヴァーホーベンのイカレた作家性が絶妙のバランスで成立していたというとなのだ。

黒ロボはオリジナルをちゃんとリスペクトしていて、オリジナル好きにはニヤリとさせる描写はあって悪くはない。
生体部分がむき出しになった映像だけはオリジナルよりも壮絶な絶望感があってよかったが、アレを見たら普通の人は気が狂って自殺するか研究員を皆殺しにすると思うが。※ロボコップ2の描写と同じ。

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