「戦火の馬」「リンカーン」と真面目でちゃんとした作りなんだけど、面白くもないし心に響かない作品が続いているスピルバーグ。今回もこの流れ。
冷戦が舞台なので「ミュンヘン」にあった泥臭いエログロバイオレントな作風を期待したが、予想以上の優等生ぷりで弾けた映像も特にない。
ハリウッド映画にしてはリベラルな視点で、その点だけはもの凄く感心する。主人公がCIAに憲法を語るセリフは拍手を送りたいくらい。
しかし、それが故にクソ真面目過ぎて面白味が欠ける。いや、別に、映画で観たいのそういうのじゃないし。
ソ連スパイ役のマーク・ライアンスの演技が飛び抜けて良くて、それだけが拾いもの。
スピルバーグのポリティカルモノでは「ミュンヘン」や「シンドラーのリスト」が傑作だが、これはユダヤを描いたモノだからなのか?※スピルバーグはユダヤ人。
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