村上春樹の小説はどうにも性に合わなくて読まないのだが、エッセイなどは文章のリズムが秀逸なので時々読む。
Amazonがなにげに自分にオススメしてきたので購入して読んでみた。
※文庫版があったのか…。間違えてハードカバー版を買ってしまった。今リンク生成して気づいた。ぐぬぬ。
改めてフルマラソンを走ろうと思った。
ちゃんと走り込みをしようと思った。
この本は「走ることは楽しいですよ。みんな走りましょう」的なことは書いてない。
しかし自分が走ることで感じている様々な事が文章として結晶化されていて、何故自分が走っていたのか、快調に走り続けていたときの感覚を思い出した。
習慣的に走ると言うことは自分の躰との対話になる。
「今日は20km走ってみよう。ん?12kmですでに体重いな、最近仕事で疲れていたからかな?」
とか。
この本は同じような感覚で綴られている。「あの時はこうなってマズかったから、次はこうした」「○○やってもよくならなくて、こうしたら上手くいった」
常に調整を加えながら少しづつ自分の高みを目指す。
アスリートのような暑苦しいストイックさではなく、静かでクールなストイックさ。文化系的なストイックさとでもいうのだろうか。
ランニングしてない人に「そんなに長距離走って何が楽しいですか?」とよく聞かれるが、自分がランニングしている理由は以下の通り。
①メンタルヘルスの維持
継続的に走っていると落ち込むことがない。あまりクヨクヨ悩まない。
そして頭がスッキリする。
②登山をするための体力維持
テント装備約15kgを担いで1日で上高地から槍ヶ岳まで歩けるようにするため。
③少しづつ距離を延ばしたり、タイムが縮まるが楽しい
仕事でPDCAサイクルを廻すのと同じ。Nike+で記録を見るのも楽しい。
「走る」こと自体が楽しいの?と言われると別に走ることが楽しいわけではないと思う。ただ昔から体力だけで運動神経を問わないスポーツ(走るだけとか水泳)は得意なので性に合っているとは思う。膝とか痛めたことないし。
クランチが祟って体調を崩していて、体長調整のためにランキングを再開していたのだが、これを読んで改めてフルマラソンを完走するためにちゃんと走ってみようと思った。
ランニングをしている人は是非読んで欲しい。
自分がランニングで感じていることが次々と整理されて気持ちいい。
ランニング本でもう一つオススメなのがこちら。
この本は「トレーニングは負荷をかけないとダメ」という激烈にシンプルなことをわかりやすく解説してくれる。
「フルマラソンは○○で楽に走れる」的なガイドブックが多いなか、本質なことをズバッと書いてあって目から鱗。
さすがメダリストを育てたコーチは違うね!と思わせる。
負荷をかけないと成長しないというのは、当たり前なんだがいろいろ考えさせられる話だ。
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