2014年4月13日日曜日

「アデル、ブルーは熱い色」と「タンポポ」。毎日ジョギング。


パトレイバーと「アデル、ブルーは熱い色」を観ようと出かけたら、いつの間にかバルト9がスケジュールを変えてやがってハシゴができないことが判明。
「アデル、ブルーは熱い色」だけ観ることにする。
「パトレイバー」の他にも「アクト・オブ・キリング」とか「キャプテンアメリカ」とかも観たいのだが時間がない。アナ雪は時間がないからたぶん観ないな。
帰りにメガネを修理して、神田で靴を買って休日の一日終了。

※「アデル、ブルーは熱い色」のネタバレがあります。

■ジョギング

ウチの社長に「疲れているのはわかるけど、判断力にキレがない。走ってないからじゃないの?」と言われる。
疲れる→疲れているし、休みもないし、時間がないから走らない→余計疲れて頭ぼんやりの悪循環なのはとっくのとうに自己分析済み。

ということで、試しに「どんなに疲れていて走る気がなくても必ず走って帰る。ただし3km程度の短い距離で」というタスクを自らに課してとりくんでみる。

乗り換え駅を寝過ごしてしまうくらい疲労困憊の状態でも無理矢理走って帰ってみた。
走り始めのイヤイヤ感はハンパないが3km程度ならば走れないことはない。

結果。
睡眠時間が少ないのは相変わらずなので朝起きてもずっと眠いのだが、頭はスッキリしてよい感じになる。
頭のキレも少し戻ってきた。

ということでしばらく続けてみる。
ちなみにダイエットには全く効かない。2週間やってみたが全然体重減らない。

■アデル、ブルーは熱い色(全力でネタバレ)

第66回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作なんだが、審査員長スピルバーグの計らいで主演の二人にもパルムドールが送られたという話を聞いてみることにした。
スピルバーグが認めちゃう、おフランス製のレズビアンラブストーリーなんだぜ?観ないわけにいかないだろ。
あとラブシーンが凄い!という話を聞いて。(コッチが主目的か)

(以下、全力でネタバレ)

ラブシーン長い。
そしてAV真っ青なやりまくり描写。普通の女優がココまでやるんですか?ってぐらい。
確かにこれはすごい。けどこの映画の本当にエロいシーンはココでない。
レアセドゥーはクールビューティーなお顔に似合わない立派な巨乳でちょっと違和感。

レアセドゥーの短髪は役柄的なこともあるし、相応に似合っているのだが、個人的にはミッションポッシブル・ゴーストプロトコルのアサシン役のほうがいい。

ラブシーンと同じくらいに頻繁に意図的によく描写されるのが食事のシーン。
メシを喰いながら哲学談義をしたりエロ話したり。
そして牡蠣も喰う。牡蠣ですよ。牡蠣。生牡蠣。
恋愛映画に牡蠣。官能映画に牡蠣。

一瞬マジかよ?と思ったら本気だったw すげー。

牡蠣といえば「タンポポ」の洞口依子ですが。
「タンポポ」は「食欲と性欲は同一線上にある」ということを描いているという点で、自分がもの凄く評価している映画。
この監督もその点を心得ている模様。
後でインタビューをググったら意図的にやっていたそうだ。さすがです。

この映画のクライマックスはドコかとえば別れ話のカフェのシーン。
抑圧された欲情が徐々に露わになっていくところ。
静な始まる会話が微妙な熱を帯び始めて、その視線がお互いを再度求めあう感じが画面からヒシヒシと伝わってくる。

そして感極まって指を舐めはじめるのだ。
このシーンが最高にエロい。
欲しくて欲しくて堪らないけどどうにも届かないという切ない心情と直情的な性欲表現があいまってトンデモないことになってます。

しまいにはカフェなのに相手のてを自分の股間に引き寄せて股ぐらを広げたりとかして、すごいことになっちゃうのです。ぎゃー。

最後にアデルがエマの展覧会を訪ねるシーンも素晴らしい。
自分ではケリをつけたつもりなのにざわざわする感じを台詞ではなく絶妙な視線と表情の演技だけで表現する。
なんでもないシーンなのにもの凄い緊張感がありドラマがある。
独特な空気感が本当に素晴らしい。

まあスピルバーグが評価するのも頷けますね。
日ごろの疲れもあって何度も寝落ちしそうになったが、なんとか3時間もった。